多くの人に慕われている「きよしこの夜」が世に出るずっと前に、ポーランドの司祭アンゲルス・シレジウスが次のような詩を書きました。

見よ 静けき夜 御子 生まれ給ふ/失せしもの
すべて取り戻さるるため/汝が魂に静けき夜 訪ふ
神 汝が内に住まひ すべて正し給ふ

1657年に出版されたシレジウスの『無垢な巡礼者』に記された詩です。私たちの教会の聖歌隊がイブ礼拝で、この歌を賛美しました。クリスマスのふたつの不思議は、神が人となられたということ、そして、私たちとともにいてくださるということです。イエスは非道の極みを耐えられました。それによって、私たちが是とされるためです。「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。これらのことはすべて、神から出ているのです。神は、キリストによって私たちをご自分と和解させ…」(Ⅱコリ5:17-18)と使徒パウロが記しているとおりです。

家族や友人に囲まれたクリスマス、あるいは、望むものは何も無いクリスマスだったとしても、イエスは私たちの内に住まわれるために生まれました。

ああ汝の心 飼い葉おけ
神、再び、人の子として地に来給えり