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特別な日

ウィリアム・ディーン・ハウエルズの小説『毎日クリスマス』の中では、ある少女の願いが叶い、毎日がクリスマスという散々な一年になります。3日目でお祭り気分は萎え、やがて皆がお菓子にうんざりします。七面鳥が不足して法外な高値で売られ、プレゼントを感謝する人はなく、人々はいらついてきつい口調で話します。

冬の雪

冬の朝、目覚めると、あたりは新雪でおおわれ静かです。雷鳴をとどろかせて己の到来を声高に知らせる春の嵐と違い、冬の雪はしんしんと降ります。歌手のオードリー・アサドは「ウィンター・スノー・ソング」という曲で、イエスは嵐のように来ることもできたのに、静かにゆっくりと、まるで冬の夜の雪のように来られたと歌います。

思い巡らす

オズワルド・チェンバーズは1911年から1915年までロンドンの聖書学校で教鞭を取っていましたが、講義中に度々学生を驚かせるようなことを言ったそうです。講義後の食事の時間が、ディスカッションに充てられていたので、学生たちは彼に様々な疑問や反論をぶつけました。ある女生徒の回想によると、チェンバーズはにっこり笑って「今はそのままにしておきなさい。そのうちに分かりますよ」と言っていたそうです。チェンバーズは、問題について思い巡らす中で神が真理を啓示してくださる体験をしなさいと学生たちに勧めていました。

恐れるな!

聖書の中で天使が現れるとき、第一声は必ずといってよいほど「恐れるな」です。超自然のものに遭遇する時、人は恐れ戸惑います。しかしルカの福音者に書かれているのは、恐れさせることなく人に現れてくださる神の姿です。馬小屋で生まれ、飼葉おけに寝かされ、イエスは私たちが決して恐れることがない方法でこの世に来られました。生まれたばかりの赤ちゃんほど、恐れと縁遠いものはあるでしょうか。

クリスマスのラブレター

毎年、クリスマスに妻に手紙を送る友人がいます。一年を振り返り、将来の夢を記します。とても愛していると伝え、なぜそうなのかを語ります。彼は、娘たちにも手紙を書きます。記憶に残る素敵なプレゼントです。

孤独なクリスマス

今までで最も寂しかったクリスマスは、15歳で親元を離れ、家から1,000キロも離れたガーナ北部の祖父母の小さな家で過ごしたときです。それまでは、両親や兄弟、村の友だちがそばにいて、クリスマスは盛大で思い出がいっぱいでした。しかし、その年のクリスマスは寂しいものでした。その日の早朝、私は床(ゆか)に敷いたマットに寝そべったまま「今年も終わりだ、クリスマスがやってきた、神の御子が生まれた、すべての人に平安と喜びを」という地元のクリスマスソングを思い出し、悲しい気持ちで何度も繰り返して歌いました。すると祖母が来て、何の歌かと尋ねました。祖父母は、クリスマスも、キリストも、全く知りません。そこで私は自分が知っていることを話しました。その瞬間、私の孤独に光が差したのです。

クリスマスに考える

クリスマスの雰囲気は12月に入るずいぶん前から盛り上がります。美しいイルミネーションで楽しませてくれる家や巨大なプレゼントに見立てて豪華に飾り付ける商業ビルもあります。この時期、クリスマス、または歳末商戦を感じさせない場所はあまり無いように感じます。

賢者の贈り物

ある若夫婦は、各々の愛を示すクリスマスの贈り物を考えていました。クリスマス前夜、デラは夫ジムが父と祖父から受け継いだ懐中時計につけるプラチナの鎖を買おうと、膝まである長い髪を売りました。しかし、ジムはデラのために高価な櫛を買おうと、その時計を売っていたのです。

クリスマスの伝統

皆さん、ご存じですか。クリスマス時季に見かける杖の形の紅白のキャンディーはドイツのケルンが発祥地です。ポインセチアはメキシコ原産です。クリスマスケーキでおなじみのブッシュド・ノエルの「ノエル」はフランス語、ヤドリギは英国の伝統です。