ほめられるべきお方
巨大で悲しげな眼をした人や動物を描いた奇妙な絵が、1960年代の初め頃、評判になりました。妻の作品を夫が売り込み、夫婦はどんどん金持ちになりました。しかし、制作者のマーガレット・キーンは作品に署名をしていません。彼女の夫は妻の作品を自分のものと偽っていたからです。マーガレット・キーンは、この男性と離婚するまでの20年間、この詐欺行為を伏せていて、内心、恐れていました。これらの絵画の本当の作者が誰なのかは、法廷で争われました。
明かりをつけて生きる
私は同僚と約400キロ離れた町に出張し、夕方になってから帰宅の途につきました。年齢のせいで夜の運転は不安でしたが、最初にハンドルを握ることにしました。目を凝らして薄暗い夜の道路を運転している間、後ろの車のライトが前方を照らす時はよく見えると思いました。同僚が運転を代わってくれたときはホッとしました。その時です。私はヘッドライトではなくフォグライトをつけて運転していたことが分かりました。
本当の自分を見つける
色あせたぬいぐるみが「きみは いったい だれなのさ」と自分に問います。ミック・インクペンの児童書「ぼくのなまえはイラナイヨ」の主人公は、屋根裏に置き去りにされたぬいぐるみです。家の人が引っ越す時に「それはいらないよ」と言ったのを聞き、それが自分の名前だと思いました。
愛と平安
深い悲しみの中にいても、言葉では説明できない平安で心が満たされることに驚かされます(ピリ4:7)。それを父の葬儀で体験しました。弔問客が長い列を作り挨拶して通り過ぎる中、高校時代の友人の顔が見え、ホッとしました。彼は黙ってハグをしてくれました。辛く悲しい一日の中で、心が平安で満たされていくのを感じ、決してひとりではないと元気づけられました。
備えられた良い行い
海外旅行に行ったとき、大柄な人が近づいて来たので後ずさりしました。この休暇は散々でした。怒鳴られたり、だまされたり、ゆすられたりしました。またか…と身構えたところ、その人は街を一望できる場所を告げ、笑顔でチョコレートを渡すと去っていきました。彼の小さな親切で、その日は気持ちよく過ごせました。旅全体も救われました。私たちは、元気をくれたその人と神に感謝しました。