メイソンは1歳半になるまで母親の声を聞いたことがありません。医師が補聴器をつけ、母のローリンが「聞こえる?」と声をかけると、目を輝かせました。「こんにちは、赤ちゃん」と話しかけると、メイソンは笑顔で小さな声を出して応えました。ローリンはこの奇跡に涙を流しました。彼女は自宅に押し入った強盗に撃たれて月足らずで出産したのです。メイソンは約450グラムで生まれ、集中治療室に158日間とどまり、聴覚障害どころか生存さえ難しいと思われていました。

私はこの話で、祈りを聞かれる神を思いました。ソロモン王は神に耳を傾けてくださいと熱心に祈りました。干ばつ(35節)、ききんや疫病、災害や病気(37節)、戦い(44節)、罪についてさえ、「天で、彼らの祈りと願いを聞いて、彼らの言い分を聞き入れてやってください」(45節)と祈りました。

神はよいお方なので、次のような感動的な返答をされました。「わたしの名を呼び求めているわたしの民がみずからへりくだり、祈りをささげ、わたしの顔を慕い求め、その悪い道から立ち返るなら、わたしが親しく天から聞いて、彼らの罪を赦し、彼らの地をいやそう」(Ⅱ歴7:14)。天国は遠くにあるようでも、イエスは信じる人と一緒におられます。神は私たちの祈りを聞き、応えてくださいます。