経済学者のケインズが1930年に出版したエッセイの主題は、空いた時間の使い方です。彼は、技術と経済の発展によって、人間は100年以内に日勤3時間、週に15時間働けば十分生活できるだろうと予想しました。
この有名な著書の出版から90年以上経ちますが、技術革新は、余暇を作り出すどころか、人をますます多忙にしています。移動や食事の準備などにかかる時間は短くなりましたが、私たちは毎日、何かに追われて忙しくしています。
日々の慌ただしさの中で、いかに静まるかについて、ダビデから学ぶことができます。暗殺を企てるサウル王から逃げていた時、彼は「神が私にどのようなことをされるか分かるまで、どうか、父と母をあなたがたと一緒に住まわせてください」(Ⅰサム22:3)とモアブの王に願いました。ダビデは、サウルの追跡から逃げなければならないし、家族の世話もしなければならず、手一杯でした。しかし、時間を取って、神を待ったのです。
生活のペースがどんどん速くなっていくとき、私たちは平安をくださるお方に頼ります(イザ26:3)。「待ち望め 主を。雄々しくあれ。心を強くせよ。待ち望め 主を」(詩27:14)。このダビデの言葉を心に留めましょう。
多忙な生活の中で、どのような形で、神を待ち望みますか。今日、神を信頼できるように、どんな助けが必要ですか。
父よ、慌ただしさの中でも静けさをくださるのはあなたです。あなたを信頼することで平安をいただけることを感謝します。