イリノイ州選出の共和党の上院議員候補だったアブラハム・リンカーンは1858年6月16日に有名な「分かれたる家」という演説をしました。それはアメリカの奴隷制度にまつわる派閥間の抗争に光を当てたもので、彼の支援者の間にも、また反対者の間にも波紋を広げました。リンカーンは、マタイ12章25節の「分裂した家」という誰もが知っている比喩を用いることが重要だと考えました。なぜなら、人々は目を覚まし、深刻な危機が迫っていることに気付かなければならないと思ったからです。

分裂した家は立ち行かない一方、結束している家は一致して立つことができます。神の家は、原則的に、そのように意図されているものです(エペソ2:19)。神の家は、さまざまな背景を持つ人々で構成されていますが、イエスの十字架の死によって(14-16節)、共に神と和解し、互いとも和解しました。この真理を踏まえて(エペ3章参照)、パウロは次のように命じています。「平和の絆で結ばれて、御霊による一致を熱心に保ちなさい」(4:3)

今日、肉親や信仰の家族を分裂させる問題に迫られるとき、御霊は私たちに一致を保つために必要な知恵と力を与えてくださいます。私たちは暗く分裂した世界の光となります。