タヘアとドーニャ夫婦は、危険を知りながらイエスを信じました。実際、タヘアは目隠しに手錠をかけられて連行され、棄教の罪で起訴されました。裁判の前、二人はイエスを裏切らないと誓いました。しかし、刑の宣告は驚きでした。裁判長はこう言ったのです。「なぜか分らないが、君を鯨と獅子の口から出したい」。タヘアは、神が働かれていると確信しました。さもなくば、裁判長が聖書を引用した理由を説明できるでしょうか(ヨナ2章、ダニ6章)。タヘアは釈放され、その後、家族と亡命しました。

タヘアの驚くべき物語はダニエルの物語を想起させます。ダニエルは昇進が約束された優秀な行政官でしたが、彼をねたむ同僚たちが失脚を企てました(ダニ6:3-5)。彼らは、王以外を拝む者を獅子の穴に投げ込むという法令を王に定めさせ、ダニエルはその法令を無視しました。王は仕方なく彼を獅子の穴に投げ込みましたが(16節)、神はダニエルを救われました(27節)。

今日、イエスに従ったために多くの人が迫害されています。時には殺されることもあります。迫害された時、神が思いもよらない道を用意されると理解するなら、信仰を深めることができます。どんな闘いに遭遇しても、神が共におられることを忘れないようにしましょう。