看護師の友人が「これ以上はもう無理」と涙ながらに訴えました。「自分は看護師に召されたと信じているけれど、もう精神的に参ってしまった」と言いました。新型コロナウイルス感染症がまん延する混乱の中で働き続け、絶望感に圧倒されていたのです。私は友人の疲れ切った顔を見て言いました。「無力さを感じているのね。それなら、神にもらった志を貫く力と、どこに進むべきかという神の導きを祈りましょう」。彼女は即、一般的な祈りではなく、真剣に具体的に祈りました。そして程なく、新たな目的意識を得て、元気を取り戻しました。神は彼女に看護の仕事を続ける気力や体力だけでなく、国中の病院を回ってより多くの患者に仕える強い力を下さいました。

神は、疲れることなく、弱ることのないお方ですから(イザ40:28)、重荷を背負っているキリスト者は、神の助けや励ましを求めて祈ることができます。父なる神は「疲れた者には力を与え、精力のない者には勢いを与えられ」(29節)ると、預言者イザヤは語ります。神の力は無尽蔵ですが、人間は肉体的にも精神的にも力尽きるときがあります(30節)。神は、そのことをご存じです。ですから、独りで困難に立ち向かうのではなく、神を頼りましょう、神は、私たちを癒やし、新しくし、目的意識を下さり、信仰を持って前進させてくださいます。