マーガレット叔母さんはまれに見る倹約家でした。姪たちが遺品整理をすると、引き出しから小袋に分別されたひもが出てきました。「短すぎて使えないひも」とラベルが貼ってあります。なぜ使えない物を丁寧にしまっておいたのでしょう。ひどく貧乏だったことがあったのかもしれません。

イスラエルの民は、奴隷生活を強いられたエジプトを逃れました。しかし、神の驚くべき救出劇をすぐに忘れて、食料が足りないと不平を言い出しました。

神は民に信頼を求めました。神は荒野の食料にマナを与え(出16:31)、「民は外に出て行って、毎日、その日の分を集めなければならない」と言われました(出16:4)。また、安息日はマナが降らないので、週の六日目は普段の二倍集めるように指示されました(5、25節)。従う者もいましたが、従わない者もいて、その人は自業自得の結末を招きました(27-28節)。

持っていても、そうでなくても、執着したり、買いだめしたり、という誘惑に襲われます。自分で何とかしなくてはと必死なのです。しかし、そんな必要はありません。「使えないひもを大事にとっておく」必要はないのです。私たちの神は「わたしは決してあなたを見放さず、あなたを見捨てない」と言われます(ヘブ13:5)。私たちは、この神を信頼しているのです。