神よ、あなたの声です!
医者が赤ん坊グラハムの耳に初めて補聴器をつけました。彼は嫌がって大泣きしましたが、電源が入ると間もなく泣きやみ、目を丸くしてにっこり笑いました。自分の名前を呼んであやす母の声が聞こえたのです。しかし、その声の主が他の誰でもない母だと聞き分け、その言葉の意味を理解するようになるためには、まだ少し学習が必要でした。
理想のリーダー
英国の首相は、2022年7月、辞職に追い込まれました。求められる高い品性を欠いたことが理由でした。後任の首相もたった数カ月で辞職したのです。事の発端は、国会議員の朝祷会に参加していた保健相が、自らの品位に欠ける行為を神に示され、辞任したことでした。他の閣僚たちも次々に辞任し、首相も辞任を余儀なくされました。穏やかな祈祷会から驚くことが起きたのです。
コミュニティづくり
人とかかわる中で、互いに相手を尊重し、思いやり、赦(ゆる)し合うことを神は私たちに望まれます(エペソ4:32、5:21、Ⅰペテロ5:5)。「私」一人でキリストのからだは構成されていません。「互いに」からだの一部です。
共に仕える
「愛と善行を促すために、互いに注意を払おうではありませんか」(ヘブル10:24)
お互いのために、知らない人のために、何ができるか神に尋ねましょう。提供できるのは、食事、手紙、贈り物、それとも時間でしょうか。弱者がニーズに気付いてもらえたと感じられる場所を作るために、神に託されたものを用いましょう。他者と協力して、みこころを実現しましょう。
共に祈る
「互いの重荷を負い合いなさい」(ガラテヤ6:2)
誰かと祈るとき、自分の具体的な必要についても祈りましょう。心からの祈りは、お互いをよりよく知るきっかけになります。また、祈った人も祈りを聞いた人も共に神を信頼し、御手の働きを見る機会となります。
共に分かち合う
「日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされて頑なにならないようにしなさい」(ヘブル3:13)
他言や否定を恐れず心の内を正直に話せる安全な環境作りに積極的に協力しましょう。互いの成長に貢献できるよう、自分の体験を話し、みことばによって支え合いましょう(Ⅰテサロニケ5:11)。世代を超えた分かち合いは、幅広い経験から深い洞察をもたらします。
共にくつろぐ
「不平を言わないで、互いにもてなし合いなさい」(Ⅰペテロ4:9)
カフェ、映画、ボードゲーム、気軽な会話など、気兼ねなく楽しく過ごせる場所を提供できるように知恵を絞りましょう。
「互いに」愛し合うという教えを実践するために、あなたがコミュニティの人々と共に意識してできることは何でしょう。
近所付き合いや教会の交わりが大切なことは誰もが認めることでしょう。しかし、成熟したコミュニティとは具体的にどういうものでしょう。
【このテーマは今月の以下のエッセーでも取り上げています。】
1日 イエスのもとに共に集まる
8日 町に喜びを
15日 永遠の家で
22日 キリストの共同体
イエスのもとに共に集まる
ある困難な状況があって、精神的にも信仰の面でも苦しんでいた時、教会から離れることは容易だったでしょう。何でそんなにこだわるの、と思うこともありました。しかし、日曜日礼拝を続けなければと思いました。その状況は、何年も続きましたが、信仰の兄弟姉妹と礼拝や祈り会、聖書の学び会に集うことは、忍耐と希望を失わないよう、自分を支える力になりました。礼拝説教や学びを通して心が軽くなるだけでなく、傾聴、慰め、ハグなど、その時々に必要だったものを与えてもらいました。