父が望むもの
スティーブがチェーンソーを持って森に行こうとすると、5歳の息子オーガストが「パパ待って。僕も行く」と、おもちゃのチェーンソーと手袋と耳あてを持ってついてきました。スティーブは、危なくないように、離れた場所に息子用に丸太を置きました。10分も経つと少年はクタクタです。おもちゃのチェーンソーで丸太を切るのですから。しかし、父を「手伝える」のがうれしく、父も息子と過ごす時間を喜びました。

信仰に堅く立つ
数年前、道を歩いていると、どう猛そうな犬を連れた人があちらからやってきました。私は普通、犬を怖いとは思わないのですが、この犬は明らかに威嚇してきています。気にしないようにしましたが、突進しようとしたので声を上げてしまいました。幸い、飼い主がリードをしっかり握っていたので大丈夫でした。

与える心
サッカーのスター選手、サディオ・マネがイングランドのプレミアリーグ、リバプールでプレーしていた時のことです。年俸数十億円のマネが、画面にひびの入ったiPhoneを使っていました。それを写真で見た人たちがジョークの種にしましたが、マネは冷静に対応しました。「どうしてフェラーリ10台、ダイヤモンドの時計20個、ジェット機2機を欲しがらなくてはいけないんだ。僕は昔、お腹を空かせていた。畑で働き、裸足で練習した。学校にも行けなかった。でも今は、人を助けることができる。学校を建て、貧しい人たちに食べ物や着る物を贈ることを望むよ。……僕に与えられたものを使ってね」。マネは、母国では大勢の人たちが劣悪な環境にいるというのに、自分の稼ぎをため込むことが、いかに自分勝手か分かっていました。ヘブライ人への手紙を読むと、マネのような姿勢は、裕福な人だけでなく皆のものであるべきだと分かります。著者は「善い行いと施しとを忘れないでください。このようないけにえこそ、神はお喜びになるのです」と記しました(ヘブ13:16)。気前の良さは正しいだけでなく、神を笑顔にすると語っているのです。神を喜ばせたくない人がいるでしょうか。

常に準備を
ベティは10代でイエスを信じ、主に仕え、主を喜ばせようと最善を尽くしてきました。教会の礼拝、祈祷会、聖研に出席し、日曜学校で教え、開拓中の教会を訪問し奉仕しました。牧師の妻となると、夫婦で主と教会の人たちに仕え、機会を捉えてさまざまなキリスト者と交わりました。102歳になった今も、神を喜ばせるためなら何でもするつもりです。クリスチャンの集まりに気乗りしない人たちも、高齢のベティが行くなら自分も行こうと思うそうです。そんなベティは、天国で救い主に会う日が待ちきれません。「主に会う準備はできています。主を愛していますから」と語ります。

熟慮し、そして行動する
小さな町の医師エズデンには幼い娘エレノアのための大きな夢がありました。ダウン症の娘が、将来、生計を立てられるような店を開くことです。しかし、どうすれば実現できるのかと不安だったので、ビジネスの始め方を教えるオンライン講座を受けました。そして、ワイオミング州の地元の町でパン屋を立ち上げて軌道に乗せました。スタッフも雇って本格的なビジネスです。成長したエレノアはレジ打ちとオンライン販売を担当しています。エズデンは「町のみんなが娘のことを知っています」と語ります。彼の信仰による思い切った行動は、娘の将来に関する彼の熟慮された計画の具現化です。