プロジェクト・マネージャーのルイーズは、副業で引き受けた仕事にうんざりしていました。クライアントもデザイナーもマイペースすぎます。どうしてこうなるの、と忍耐が試されているようでした。しかし、数週間が経ったころ、箴言27章を読んでいて17節に目が留まりました。「鉄は鉄をもって研磨する」

彼女は「シルクのような柔らかいもので荒削りな縁を削ることはできない。鉄のような硬いものが必要です」と聖書を共に学ぶメンバーに語りました。ルイーズは、この難しい仕事が自分の粗削りな部分を滑らかにしてくれると気付き、もっと謙虚になって自分とは違うスタイルの仕事の進め方にも辛抱強く対応できるようになろうと思ったそうです。彼女の結論は、この仕事を通して神は彼女に自分の欠点を教え、違うタイプの人と協力する練習をさせてくれた、というものでした。

箴言は随所で敬虔(けいけん)な知恵の価値をたたえますが、この知恵は自然に身に付くものではありません。御言葉に従う意思と洞察力をもって追い求めて初めて身に付くもので、「るつぼ」や「炉」、「臼」や「杵(きね)」、つまり、一時的な試練や困難で純化されたり、計られたりします。

聖書は、試練は報酬を伴うと語ります。神の知恵を熱心に求め、 神の道に従うことで、私たちは真の安心、達成感、祝福を手にします(26-27節)。