厳しい自然環境や入植者による搾取を経験した社会を含む、世界の16の社会の回復力に関する研究があります。研究者らは数千年にわたる考古学的記録を分析し、飢饉(ききん)、戦争、気候変動の影響を検証しました。すると一つの傾向が浮かび上がりました。人口減少の発生頻度です。これは社会の力をそぐと思われがちですが、実際は逆だということが判明しました。災禍を何度も経験した社会は、回復力が発達して強まり、それ以後の災いからより早く復興しました。負荷は回復力を向上させるようです。
預言者ハバククは、この種の回復力を修得していました。ユダ王国は風前のともしび、彼は暗い未来を予見しました。畑は「食物を生ぜず 羊はおりから絶たれ 牛舎には牛がいなくなる」(3:17)。この世の安全が全てはぎ取られる。それなのに「しかし、わたしは主によって喜び わが救いの神のゆえに踊る」(18節)と、彼は語ります。彼の喜びは、現状が良くなるとか、何かを楽しむことではなく、神の変わらぬ品性と救いを土台にしていました。ハバククは最悪の状況の下で、主を喜ぶことを選び取り、己の回復力をさらに増強させたのです。
ハバククや前述のたくましい社会のように、霊の反発力も回復力も逆境を通るたびに育ちます。厳しい日々を歩むとき、神にしがみつきましょう。神は共におられ、そこには希望があります。たくましい信仰と真の喜びを育むために苦難を活用されます。そのことを覚えておきましょう。
どうやって神に希望を見つけますか。逆境の中で、どのような喜びの祈りをささげますか。

