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寄稿一覧 Ade Chandra

自分を忘れる

1年で聖書を!
◆ 申命記3-4
◆ マルコ10:32-52
聖書のみことば ピリピ2:1-4

 
だれでも、聞くには早く、語るにはおそく、―ヤコブ1:19

去年の夏、近くの川でマス釣りをしていたときのことです。私は餌をやった近くの魚をじっと注視していましたが、ふと目を上げると、知り合いのデイブ・タッカー氏の姿がありました。彼はフライフィッシングのガイドとして名の知れた人です。すると、私は突然緊張してしまい、次の一投でしくじり、魚を逃がしてしまいました。集中すべきことから意識をよそに移したとき、こういうことが起こったのです。

神のディスプレイパネル

1年で聖書を!
◆ 申命記1-2
◆ マルコ10:1-31

 
天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。―詩篇19:1

ハイテク映像全盛の時代にあって信じられないかもしれませんが、日曜学校の教師の中には、今でも聖書の物語を伝える最善の方法はフェルト板だという人がいます。私が子どもの頃の日曜学校では、表面にフェルトを張った板が使われていました。私の日曜学校の先生たちは、このフェルト板にイエスやダビデ、ダニエルなどの聖書の登場人物を貼り付けて、聖書物語のエッセンスを美しい描写とともに伝えてくれました。

おびえた涙

1年で聖書を!
◆ 民数記34-36
◆ マルコ9:30-50
聖書のみことば 黙示録5:1-12

 
巻き物を開くのにも、見るのにも、ふさわしい者がだれも見つからなかったので、私は激しく泣いていた。―黙示録5:4

ヨハネ(イエスの愛された弟子であり偉大な使徒のひとり)は、泣き出してしまいました。
 

彼は獄中で幻を見ました。そこは、神の御座が置かれた部屋で、未来の出来事が明らかにされていました(黙5:1-12)。ヨハネは、天国におられる神が、封印された巻き物を持っておられるのを見ました。神の臨在の栄光を見つめつつも、ヨハネが泣いた理由は、その巻き物を開ける者がひとりもいなかったからです。神の最後の啓示を明らかにして、歴史というドラマを完結させる者がいなかったのです。
 
ヨハネは使徒として、罪の力を見てきました。また、罪を打ち破るイエスの人生と死も目撃しました。そして、イエスの昇天も見ました。しかし今、巻き物を開いて罪を永遠に打ち負かすことのできる者はいません(4節)。ヨハネはおびえていました。

期待

1年で聖書を!
◆ 民数記31-33
◆ マルコ9:1-29
聖書のみことば Ⅰテサロニケ4:13-18

 
また来て、あなたがたをわたしのもとに迎えます。―ヨハネ14:3

友人は、3月の初めからカウントダウンを始めました。彼女のカレンダーには、春の第一日目(春分の日)までの20日間にしるしがつけてありました。ある朝、彼女に会うと「あと12日よ!」と言いました。数日後には「もうあと6日!」彼女のわくわく感が伝染して、私も日を数えるようになりました。「あと2日よ、ジェリー!」という私に、「わかってるわ!」と、うれしそうな笑顔で答えました。

「誰」と「どのように」

1年で聖書を!
◆ 民数記28-30
◆ マルコ8:22-38
聖書のみことば マルコ8:27-33

 
あなたは、キリストです。―マルコ8:29

福音書を読むたびに、自分とイエスの弟子たちは似ているなぁと思います。彼らは私と同じように鈍感で、イエスに「まだわからないのか」や「そんなに鈍いのか」と言われ続けなくてはなりませんでした(マルコ7:18参照)。けれども、やっとペテロが分かりました(一部だけですが…)。イエスが「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」とお尋ねになると、ペテロは「あなたは、キリストです」と答えたのです(8:29)。

名演奏家

1年で聖書を!
◆ 民数記26-27
◆ マルコ8:1-21
聖書のみことば Ⅰコリント10:31-11:1

 
こういうわけで、……何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい。
―Ⅰコリント10:31

アメリカの有力新聞は、クラシックギターの演奏家のクリストファー・パークニングについて、「音楽の奥深さを解する感性と、完全なまでの技術を兼ね備えた、今日の卓越した演奏家」と称しています。しかし、パークニングには演奏活動から退いた時期があります。絶頂期の30歳で引退し、モンタナ州に牧場を買い、釣りをして暮らしていました。しかし、この悠々自適の生活は、切望していた満足感をもたらしてはくれませんでした。

勝っても負けても

1年で聖書を!
◆ 民数記23-25
◆ マルコ7:14-37
聖書のみことば Ⅱテモテ4:1-8

 
私は勇敢に戦い、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました。
―Ⅱテモテ4:7

コルト・マッコイは、テキサス大学フットボールチームのクオーターバックです。2009年のシーズン中、試合後のインタビューでは毎回必ずひと言めに、「プレーさせてくれた神さまに感謝します」と言いました。しかし、シーズン最終戦となるナショナル・チャンピオンシップ・ゲームで負傷してしまい、チームが負けていくのをベンチで見守るしかありませんでした。

問題の核心

1年で聖書を!
◆ 民数記20-22
◆ マルコ7:1-13
聖書のみことば ローマ3:10-18

 
私は、私のうち、すなわち、私の肉のうちに善が住んでいないのを知っています。私には善をしたいという願いがいつもあるのに、それを実行することがないからです。―ローマ7:18

子どものころに好きだったテレビの漫画に「トム・テリフィック」というのがありました。トムは「考え帽」をかぶって、相棒で驚異の忠犬、マイティー・マンフレッドと一緒に、難題を解決します。いつも諸悪の元凶は、最大の敵、クラビー・アップルトンです。今でもこの悪玉がテレビの中で何と呼ばれていたのかを覚えています。「クラビー・アップルトン、骨の髄まで堕落している。」

賛美の花束

1年で聖書を!
◆ 民数記17-19
◆ マルコ6:30-56
聖書のみことば Ⅰペテロ4:7-11

 
すべてのことにおいて、イエス・キリストを通して神があがめられるためです。―Ⅰペテロ4:11

コリー・テン・ブーム(1892-1983)は第二次世界大戦のナチスの強制収容所から生還し、世界中を巡って講演活動をしたクリスチャンです。多くの人たちが、彼女の話を聞きに訪れました。キリストが自分の罪を赦してくださったのだから、収容所の監視人たちを赦そうと、彼女が神から教えられていったという実話です。