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励まし合い

インディアナ州のある学校の教師が、仲間を元気にする一言を書いてみよう、と生徒に提案しました。程なく、国中を震撼(しんかん)させる大惨事が他の州の学校で起こり、生徒たちは次は自分たちの番かと恐れました。そんな時、互いのために書いた「一言」は、図らずも、彼らの心の支えになりました。

神の約束に励まされて

病院での診察や検査に一日中かかりました。利発な19歳の青年を苦しめている病気の正体はいまだ分かりません。その親子は落胆して家路につきました。すると驚いたことに、玄関扉の前にきれいに飾られた箱が置かれていました。正面にはイザヤ書43章2節が印刷されていて、中には友人らが手書きした励ましのみことばが、たくさん入っていました。親子は、友人たちの思いやりと聖書のみことばに元気づけられるしばしの時間を過ごしました。

元気をあげる

作家のJ・R・R・トールキンは、作家仲間で友人のC・S・ルイスから「純粋な励まし」を受けたと語ります。彼は3部作の長編「指輪物語」を執筆中でしたが、この作品は徹底した正確さと緻密さを要求し、長編の原稿は2度以上、タイプの打ち直しをしました。完成した作品を送ると、ルイスは「長年の労苦が報われましたね」とねぎらいました。

キリスト者の支え合い

あるランナーは、ロンドン・マラソンに出場した時、大きなレースは単独で走らない方がよいと学びました。彼は、十分に練習し、完走できると思っていましたが、ゴール直前で疲労のあまり倒れそうになりました。しかし、隣にいた二人のランナーが、彼の腕を両側から支えてくれ、そのおかげでゴールできました。

イエスのために走る

陸上の100メートル走といえば、世界記録保持者のウサイン・ボルト選手を想起するかもしれません。しかし、ジュリア・ホーキンスも忘れてはいけません。彼女は、2021年、ルイジアナ州のシニア大会の100メートル走で優勝しました。タイムはボルトの9秒58よりも少し遅い62秒だったのですが、当時彼女は105歳でした。

助け合い

バスケットコートにフェアリー・ディキンソン大学(FDU)の選手たちが現れると、この下剋上チームに観客席から大声援が送られました。大学リーグで初戦敗退と思われていたからです。スタンドから彼らの応援歌が聞こえてきました。大学に応援団はないのに……。デイトン大学の応援団が試合の直前にFDU応援歌を習得したからです。自分たちのレパートリーでも十分だったのに、他校のために習うことを選択したのです。

粘り強い信仰

ジョニー・エレクソン・タダが、友人のリカについて語るとき、彼女の「時の試練を経た深い信仰」や慢性疾患による衰弱と闘う中で培われた忍耐力を強調します。彼女は15年以上も寝たきりで、部屋には小さな高窓しかなく月を見ることさえできませんが、希望を失っていません。神を信頼し、聖書に親しみ、「失望との苛烈な闘いに負けない術を知っている」と言います。

言動に対する責任

学校がいじめの責任をすぐ認めることはほとんどありません。17歳の生徒が自殺した後、その名門高校が、彼を守ろうという配慮が「悲劇的に不十分だった」と認めたのは1年後でした。関係者は、自殺した生徒が執拗(しつよう)ないじめを受けていると知りながら、彼を守るためにほとんど何もしませんでした。現在、同校は、いじめの撲滅と生徒のメンタルヘルス向上に資する措置を講じようとしています。

年長者の提言

ジョージ・サンダースは、米国のベストセラー作家です。2013年のシラキュース大学卒業式の祝辞で「私が後悔していることは?」という問いに答えるかたちで語りました。年配の人が己の後悔を若い卒業生に分かち合うことで、そこから何かを学んでもらおうというのです。彼は、まずありがちな話、例えば貧しかったことやひどい労働環境で働いたことなどを挙げましたが、それらについては大して後悔していないと述べました。彼の後悔は、親切を怠ったこと。親切にすべきだった時にできなかったことだと語りました。