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キリストの香り

あなたの記憶は、五感のうちのどれによって最も呼び覚まされるでしょう。私の場合は嗅覚です。あるサンオイルの匂いは、フランスの海岸を思い出させます。にわとりのえさの匂いは、子どもの頃の祖母の家を思い出させます。松の香りはクリスマスを、あるローションは息子が十代の頃を思い出します。

美しく描く神

ネサワルコヨトル(1402-1472)は、ヨーロッパ人の到来前、メキシコの一地方を治めていました。彼の名は「飢えたコヨーテ」という意味ですが、これには深い含みがあります。彼が書いた詩に、霊的な飢え渇きが表されているからです。「私が礼拝する神々は石の偶像だ。話しもせず感じもしない…。大きな力を持った知られざる神がおられ、そのお方は宇宙の造り主だ。このお方だけが苦しむ私を慰め、悩む私を助けることができる。このお方に私の助け主、守り主になっていただきたいものだ。」

私のスペース

シンガポールの大学で産業デザインを専攻した人たちが、簡単に手に入る物を使って、みんなに共通する悩みを解決するという課題に取組みました。ひとりの女性は、混雑する電車やバスの中で自分のスペースを確保する、チョッキを作りました。そのチョッキは、通常、鳥や猫から草花を守るために用いられる、柔らかいプラスチックのとげでおおわれています。

開かれた道

チャーリー・シフォードは、1961年まで「白人限定」の規約があったプロゴルフ協会(PGA)に初めて登録された黒人選手です。差別やいやがらせを受けながらも素晴らしい成績を収め、トーナメントで2度の優勝、そして、2004年には殿堂入りを果たしました。彼はあらゆる人種の人たちに、プロゴルファーになる道を開きました。

現実を生きる人、そして神

数年前、自分の家庭に起こった悲劇を「デイリーブレッド」の中で明かすと、ある読者から一通の手紙を受け取りました。そこには、「あのデボーション・エッセーを読んで、『デイリーブレッド』の筆者たちは、私たちと同じ現実を生きる普通の人たちだと気づきました」と書かれていました。全く、そのとおりです。 「デイリーブレッド」の筆者たちを見ると、癌の苦しみ、反抗的な子ども、実現しない願いなど、様々な痛みの中にいます。私たちは、この世の現実を生きる普通の人で、現実の苦悩を分かってくださる、今ここにおられる神について書いています。

ハエを撃つような

マカレナ・ヴァルデの地図を描く能力は、2010年10月、チリの鉱山の落盤事故で33人の人たちが閉じ込められたとき、大きく用いられました。彼女は、人々が閉じ込められている場所をドリルで探るのは、「700メートル先からハエを撃つようなもの」だと言いました。彼女自身も鉱山で働いた経験があり、人々が閉じ込められている場所に調査隊を導きました。それが、あの劇的な救助の一助になったのです。

やさしい光

中国雲南省の田舎に住むワン・シャオイン一家は、夫が病気で貧困にあえいでいました。姑は、この災難はシャオインの信仰のせいだと言って彼女をいじめ、先祖を拝むように言いました。しかし、妻が内から変えられたことを見ていた夫は、「母さん、シャオインだけではダメなんだ。僕たちも神を信じよう」と言ったのです。妻の変化を見て、彼はイエスの福音を信じるべきではないかと真剣に考えていました。

生徒の涙

アラスカで炊き出しをしている団体の活動に、高校生といっしょに参加しました。4人の生徒たちは、20歳代のホームレスの男性が自分の信念について語るのに耳を傾けてから、優しい態度で福音を伝えました。愛を込めて、イエスを信じて得る希望を語りました。私は生徒たちの対応に感動しました。しかし残念ながら、彼は「自分でよく考えてみる」とは言ってくれませんでした。

疑い深い人たちの希望

会社でチャプレンとして働いていたので、様々な人と話す機会に恵まれました。キリスト教に不信感を抱いている人たちもいました。この人たちには大きく3つの壁がありました。