壁を取り除く
毎週火曜日、元受刑者の社会復帰を支援する施設でメアリーに会います。彼女は刑務所を出所したばかりで、息子から引き離され、依存症と闘っています。私の人生とはずいぶん違います。
偏見はもういらない
ニューズウィークが行なった2010年の調査には、驚きの結果が含まれています。企業の採用担当者の57%が、容姿のさえない求職者は要件を満たしていても採用されにくい、と考えています。企業の人事課長の84%は、要件を満たしていても年齢が高い人を採用しようとすると、自分の部長は良い顔をしないと言います。彼らの64%は、外見で人を採用してもOKだと思っています。これらすべては、明らかに偏見であり間違っています。
イエスのチーム
オークランド・アスレチックスは2001年のシーズン後、3人の主力選手を失いましたが、資金不足で大型補強ができませんでした。そこでゼネラルマネージャーのビリー・ビーンは、統計データを利用して選手を集めました。この選手たちは他球団で「全盛期を過ぎた」とか「技術不足」と判断された、知名度の低い人たちです。ところが、この落ちこぼれ軍団は20連勝を含む103勝を上げ、2002年の地区優勝を果たしました。
この事実で思い出すのは、イエスが弟子を選ばれたときのことです。イエスは荒くれガリラヤ人漁師、熱心党員、さらには、レビ(マタイ)という嫌われ者の取税人をご自分のチームに選ばれました。これは、「神は…強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選ばれたのです」(Iコリ1:27)という聖書のみことばを思い出させます。神はこれらの献身的な人たち(ユダを除く)を用いて、ある動きをスタートさせられました。それは世界に劇的な影響を与え、世の中を全く違ったものにしていきました。
私たちは、この教えから学ぶことができます。私たちは、人気、影響力、財力のある人を求め、地位の低い人や肉体的に劣る人を軽視しがちです。
しかし、イエスはすべての人を平等に扱われ、世の中で認められていない人たちも自分のチームに加えられました。私たちもまた聖霊と導きによって、すべての人を平等に見ることができます。
自分と合わない
◆ ヨシュア記1-3
映画「スターウォーズ」三部作の中で、教会の人間関係が思い出される場面があります。銀河系の遥か彼方のある場所で、見るも奇怪な姿の生き物が、音楽を聴きながら食事を共にして交わっていました。ルーク・スカイウォ―カーは、そこにC3PO(シースリーピオ)とR2D2(アールツーディーツー)という(比較的「普通」な姿をした)ロボットと一緒に入っていったのですが、
人の心を見る
◆ 詩篇10-12
◆ 使徒19:1-20
ノースカロライナ州のギリーンスボロで1960年の2月1日、全学生が黒人である大学の4人の学生が、街の食堂の「白人専用」の席に座りました。その学生のひとり、フランクリン・マケインは、近くに座っていた年配の白人女性が、自分たちを見ているのに気づきました。そして、人種差別に反対してわざとこのような行為をしている自分たちを、冷たい眼で見ているのに違いないと思いました。ところが数分後、その女性はマケインたちのところに歩いて来たのです。そして、彼らの肩に手をのせ「私ね。あなたたちのことを尊敬しているわ」と言いました。