物語という 遺産の管理
死んだあと、自分の財産がきちんと有効に用いられるように、力を尽くして準備する資産家がたくさんいます。遺言を書いたり、信託財産にしたり、基金を作ったりして、自分の人生が終わった後も、財産が良い目的に使われつづけていくようにします。私たちはこれを良い財産管理だと考えます。
影響力のある人
グーグルで「影響力のある人」と検索したら、「世界で最も影響力のある人」という項目のさまざまなリストが出てくるでしょう。そして、この種のリストには通常、政治家、起業家、スポーツ選手、科学や芸術方面の著名人、芸能人が名を連ねています。この人たちのために料理を作ったり、掃除をしたりする人たちの名を見つけることはありません。しかし、この俗に言う「身分の低い人たち」が、自分の「主人」に当たる人たちに影響を与えるのは珍しいことではありません。
誠実と信仰の人生
父親の90歳を祝って、兄弟と一緒に誕生パーティを開きました。2010年のことです。私は自宅を開放し、家族や友人たちを招いておいしい食事でもてなしました。居間にあるバンジョー、ギター、マンドリン、アップライト・ベースにアイリッシュ・ドラムといったさまざまな楽器を手に取り、皆で一日中歌いました。大きなバースデーケーキにはこんなメッセージが書かれていました。
私が残していくもの
ある日、妻が職場に電話をかけてきて「お隣で何かあったみたい。たくさんの車が来てるの」と言いました。隣人の職業を考えて最悪の事態を恐れました。悪い予感は的中しました。隣人のトレバー・スロット氏は警察官でしたが、ふたり組の銀行強盗を逮捕しようとして殺されたのです。近所の人たちみんなが、大きなショックを受けました。