戦地からの手紙
アンドリュー・キャロルは、戦時中に戦地から家族や友人へ宛てられた手紙を捨てないようにと、20年以上もの間呼びかけています。キャロル氏は、カリフォルニア州チャップマン大学のアメリカ戦中信書センターの責任者で、手紙は、家族のかけがえのない絆を深めたり、互いを理解する扉を開いたりすると考えています。キャロル氏によると、若い世代がこれらの手紙を読んで深い興味を示し、「戦地に赴いた人が耐え忍び、犠牲にしたものが何かがやっと分かった」と語っているといいます。
真似る
ラジオの宣伝が、腕時計のベルトを鮮やかな色にして、別の色の服とコーディネートするように勧め、「そんなあなたの大胆な色使いを、みんなは真似したくなるでしょう」と続けました。私たちはなぜか、他人が自分の真似をしてくれると何となく嬉しいと感じます。
輝くいのち
国際バスケットボール連盟によると、バスケットボールは世界で2番目に人気があるスポーツで、世界中に4億5千万人ものファンがいるそうです。
父に従う
父を思い出すときに心に浮かぶ格言があります。「どう生きろとは教えてくれなかったが、自身の生き方を見せることで、それを教えてくれた。」10代の頃、父が神とともに歩んでいるのを見ていました。父は信徒でしたが、礼拝奉仕をし、日曜学校の成人クラスで教え、献金の集計を手伝い、役員としても奉仕しました。教会の外では、福音を揶揄(やゆ)する人の中にいても忠実にキリストを語り、よく聖書を読みました。父は神に対する愛を、目に見える様々な行動を通して表していました。
ブラックボックス
民間機は「ブラックボックス」と呼ばれる記録装置をふたつ搭載しています。ひとつは飛行実績と飛行中の機体の状態を記録し、もうひとつは、乗務員と地上管制官との会話を記録します。この装置は極度の高温・低音に耐えるよう、耐熱性を備えています。また、水中から音を発して自らの存在を知らせる装置も内臓しています。飛行機が墜落すると、この装置は回収され、データが解析されます。航空安全の専門家たちは、このような惨事が繰り返されないことを願って、墜落原因を突き止め、過去のミスから学ぼうとします。
私たちクリスチャンも、過去の誤りに目をとめ、そこから学ぶ必要があります。例えば使徒パウロは、イスラエルの民はエジプトからカナンに向かう旅の途中で間違いを犯したとほのめかして、彼らが神を怒らせたために荒野で数多くの民が死んだ、と記しました(Ⅰコリ10:5)。そして、このように続けました。「これらのことは前例として彼らに起こったのです。それが書き伝えられているのは、時の終わりに直面しているわたしたちに警告するためなのです。」(新共同訳 11節)
聖書はすべて、神の霊感によって書かれたもので、私たちを教え、戒め、矯正し、義の訓練をするために有益です(Ⅱテモ3:16-17)。神が聖書のみことばによって導いてくださることを感謝しましょう。
見られている
高校時代の挫折体験から数十年がたちました。当時、バスケットボールは私にとって非常に大切なことでした。中学時代から代表選手で、何百時間も練習してきました。ところが高校最後の年、私は代表選手に選ばれなかったのです。失意のどん底に突き落とされました。
私は心乱れたまま、記録係としてチームに同行しました。、そして、州大会を戦う仲間が、リバウンドボールを取ったりシュートを入れたりするのを記録しました。正直なところ、チームメートたちが私をどんな目で見ているのか、考える余裕すらありませんでした。日々をこなすだけで、精神的に精一杯だったのです。
そういう状況だったので、当時の同級生たちが弟に言ったことを聞いて驚きました。彼らは、「クリスチャンは違う」、「あれがキリストの姿なんだね」と言っていたそうです。私は、自分の状態を覚えていないので、「私を見習ってください」と言うつもりはありません。むしろ、自分が意識していようがいまいが、私たちは人に見られている、と言いたいのです。
パウロはテトス3章1~8節で、神が造り変えてくださる人生がどのようなものなのか、説明しました。それは、イエスを通して新生し、注がれた聖霊によって更新された人生です。その新生と更新の結果、敬意、従順、親切という品性が、その人に与えられました。
私たちが聖霊に導かれた人生を生きるなら、神は私たちを通して、ご自分を現されます。
風と火
屋外で火をおこそうとしても、風が吹き消してしまうことがあります。ところが風は、火を燃やし続けようとするなら、それを助けてくれます。前者では、風は私のしたいことを邪魔する「悪い人」であり、後者では私を助けてくれる「良い人」です。