神の声を聞く
父は昔、難聴の不便さを語っていましたが、私も年配になり、今では補聴器をつけています。補聴器は非常に役立ちますが、騒々しい場所は例外です。室内のすべての音を拾い上げてしまうので、目の前で話している人の声が聞き取れないのです。
より良く知る
外国の男の子を養子にした時、大切に育てようと思いました。彼は発育不良だったので、栄養のある食事をさせようと頑張りました。しかし、その努力に反して息子は大きくなりません。約3年が経った頃、彼には深刻な食物不耐性があると分かりました。問題の食材を除くと、彼の背丈は数か月で13センチも伸びました。私は息子の発達を妨げる食べ物を知らずに与えていたと知って悲しみましたが、彼の目覚ましい成長を喜びました。
謎を解く
スヌーピーの作者チャールズ・シュルツ氏の洞察力に富んだユーモアが大好きです。特に好きな作品は、教会の青年たちについてで、登場人物は「旧約聖書の謎を解く一歩を踏み出したよ。それを読み始めたんだ!」と聖書を片手に言うのです。(『Teen-Ager Is Not a Disease』より)
みことばで心を満たす
息子のザビエルが3歳ぐらいの頃、家族で水族館に行きました。私は入口の天井に吊ってある彫刻を指して「ほら、ザトウクジラよ」と教えました。ザビエルは目をまん丸くして「巨大だ!」と言いました。夫は振り向いて「何でそんな言葉を知っているのだろう」と尋ねましたが、私は肩をすぼめて「私たちの会話を聞いていたのかしら?」と言い、こんなに小さい子どもが、教えられてもいない言葉を覚えていることに驚きました。
15分の挑戦
ハーバード大学で長年学長を務めたチャールズ・エリオット博士は、平凡な人でも良書を継続的に読むことで高い教養が得られると信じていました。そこで1910年、歴史、科学、哲学、美術などの良書から選りすぐりを集め「ハーバード・クラシックス」全50巻を編纂しました。そこには、1年を通して毎日8から10ページ読むようにとエリオット博士が作った読書案内があり、「1日15分」と題されていました。
永遠の花
息子のザビエルは幼い頃、母親に花をあげるのが大好きでした。摘みたての雑草もパパと店で買ってくれた花も、母である私は喜んでもらい、枯れるまで部屋に飾っていました。そんな ある日、ザビエルは美しい造花の花束をくれました。ガラスの花瓶に入った布製の黄色いヒマワリ、白いカラー、紫色のアジサイです。そしてにっこり笑って「ママ、この花は永遠に枯れないよ。僕もママを永遠に愛しているよ」と言いました。
みことばで締めくくる一日
ドーソン・トロットマンは20世紀半ばのダイナミックなクリスチャン・リーダーで、国際ナビゲーターという団体を設立しました。聖書に書かれている生き方を実践するように、一人ひとりのクリスチャンを励ますためです。彼は毎晩、暗唱している聖書のみことばに思いを巡らし、それが自分の生き方に反映されるようにと祈ってから眠りました。神のみことばで一日を締めくくっていたのです。
第7号墳墓の宝
メキシコの考古学者、アントニオ・カソは、1932年にオアハカのモンテ・アルバンで第7号墳墓を発見しました。これはメキシコ考古学史上で最大の発見です。先コロンブス期の装身具など400点を超える出土品は、「モンテ・アルバンの宝」と呼ばれました。当時の姿そのままの翡翠(ひすい)の杯を手にしたカソの興奮は、いかばかりだったでしょう。
集中して
私は会堂に座って、牧師をじっと見つめていました。その姿勢は、彼の話を漏らさず吸収しているように見えたはずです。しかし突然、みんなの笑い声や手を打つ音が聞こえ、私は驚いて周りを見ました。牧師が面白いことを言ったようでしたが、何のことかさっぱりわかりません。熱心に聞いているように見えて、実は、私の心は別の所にあったのです。