しっかり立つ
交通量の多い交差点を曲がって登坂に入ろうとしたところ、救急車の姿が坂の上に見えました。こちらに向かって急接近してきます。後続車がクラクションを鳴らして進むよう催促しましたが、救急車が止まるとは思いません。不用意に曲がれば事故を起こすかもしれないので、私はブレーキを踏んだままじっとしていました。
これを霊的に関連づけるなら、他人からのプレッシャーに負けず、しっかり動かずに神だけを信頼しなければならないということです。ソロモン王は、このことに失敗しました。彼は王になったとき、国を治めるために神の知恵を求めました(Ⅰ列3:9)。新しく建てた神殿を献堂したときの祈りは、彼の忠実さをあらわしています(8:23、61)。しかし、彼は道をそれてしまいました。異教の神を礼拝する外国の女性たちと結婚し、彼女たちに影響されて偽りの神々を拝んだのです。聖書は、ソロモンは「主に従い通さなかった」と記しています(Ⅰ列11:1-6、ネヘ13:26)。
今日も、古代の社会と変わりません。私たちは、周りの人たちの影響によって、自分の忠誠心を神と神の真理から別のものに移すように促されるかもしれません。しかし、神に助けていただいて、いのちのことばをしっかり握ることができます(ピリ2:16)。危険な交差点に入りなさいというプレッシャーがあるなら、神のみことばである聖書を学びましょう。神の武具をとり(エペ6:10-18)、聖霊に助けていただきましょう(Ⅰコリ2:10-12)。そして、キリストに従う仲間たちと一緒にしっかりと立ちましょう。
喜びながらよく仕えよ
◆ エレミヤ書33-36
親しい友人が9年前の今日、昼休みにジョギングに出かけて帰らぬ人となりました。当時、「デイリー・ブレッド」の編集長だったカート・デ・ハーンは、その晴れた木曜日に、思いもよらない心臓発作で世を去りました。彼と共に働いていたスタッフの中には、彼の思い出の品を今でもデスクに置いている人がいます。
一直線に耕す
◆ エレミヤ書40-42
◆ ヘブル4
トラクター初体験の朝です。さわやかな風が畑を吹きぬけ、コオロギが鳴いています。そんな田舎の静寂を、エンジンのごう音が破りました。私は、すきを地面に入れながら畑を耕し、どんどん進んで行きました。計器類に目を配り、ギアをシフトさせ、冷たい鉄製のハンドルをギュッと握って、トラクターのすごい威力に感動していました。しばらくして成果を見ようと振り返ると、目に入ってきたのは思い描いていたまっすぐなラインではなく、蛇行の曲線です。これではがっかりです。
選択の自由
◆ イザヤ書30-31
◆ ピリピ4
米国最大の大学フットボールの試合が、2011年にはユダヤ教の大切な祭り、ヨム・キープルに行われることになりました。それを知ったテキサス大学の学生会は、大学側に日程を変えるようにと嘆願しました。長年の宿敵オクラホマ大学との試合の応援に行くか、それとも大切な聖日を守るかという二者選一を、ユダヤ教徒の学生に迫るのは不公平だからというのがその理由でした。しかし、試合の日程は変わりませんでした。宗教の自由が認められている社会で暮らしていても、各人の信仰が試され、難しい選択を迫られることは必ずあるものです。
一束の頭髪
◆ エレミヤ書12-14
◆ Ⅱテモテ1
主は……その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。―Ⅱ歴代誌16:9
ニール・アームストロング氏は、人類初の月面着陸をしました。しかし、地球に帰還すると、しばらくの間メディアに追い回されました。家族のプライバシーを守るために小さな町に引っ越しましたが、そこでもすぐに有名になってしまいました。アームストロング氏が通っていた理髪店の主人は、彼の髪の毛が高値で売れることを知り、この英雄が散髪に来るたびに毛髪を取っておいて、何と30万円でバイヤーに売ったのです。アームストロング氏は、そのことを知って何と不実だろうと悲しみました。