大暴落
世界大恐慌から何年も経っていましたが、米国の株式市場は投資家の信頼を回復できずに苦闘していました。そんな1952年のことです。ハリー・マーコビッツは、異なった業種や銘柄の株式に分散投資するように投資家たちに提案しました。彼はポートフォリオ選択論を打ち出して、株式市場の不安定な時期に投資家を助けました。マーコビッツは、この理論の功績において、他の2名とともに1990年にノーベル経済学賞を受賞しました。
祝福された健忘症
私の書斎は1階にありますが、2階の部屋にたびたび上がっていき、あれこれと用事をします。ところが困ったことに、2階に行くやいなや、何をしに行こうとしていたのか忘れてしまうことがあります。研究者ガブリエル・ラドヴァンスキーは、この現象についての仮説を立てました。戸口は出来事の境界線だというのです。
ふさわしい名前
東南アジアにインドネシアという国があります。インドネシアという国名はふたつのギリシア語の単語を合わせたもので「島」を意味します。インドネシアは190万平方キロメートルの領域に1万7千500の島が点在している島国なので、まったくもってふさわしい国名です。
身に余る
調子はどうですかと聞かれたので、「身に余るほど良くしてもらっている」と答えたところ、ある親切な人が「身に余るなんて、そんなことはないよ」と言ってくれました。それで私は、その真意を伝えました。自分の身の丈に合ったものを受ける、というのならば、私が受けるべきものは当然、神のさばきだからです。
耳を傾ける
ジョイス・ハゲットは「耳を傾ける」という本の中で、苦境にある人の話をよく聞き、適切に応答することを学ばなくてはならないと述べています。ジョイスは苦境にある人たちから「助けてくれてありがとう」と言われる経験を何度もしたそうです。しかし彼女は言います。「私はほとんど何もしていません。ただ話を聞いただけです。私はやがて、人を助ける一番の方法は、黙って聞くことだと思うようになりました」と語っています。
嵐の中の碇
マットとジェシカはヨットで航行していました。ハリケーン・サンディが近づいたのでフロリダの入り江に避難しようとしましたが、浅瀬に乗り上げてしまいました。大波が打ち寄せる中、彼らはすぐ碇(いかり)を下ろしました。そのおかげでヨットは動かず、彼らも救助されました。もし、碇を下ろさなかったら、容赦なく押し寄せる波に翻弄され、ヨットは海岸に打ち付けられてバラバラになっていたでしょう。
むかしむかし…
聖書はただのおとぎ話だという人がいます。少年が巨人を倒す物語、大魚に飲み込まれた男の物語、ノアが箱船を造る物語…。宗教は大切だと思っている人の中にも、これらの出来事は道徳を教える作り話だという人がいます。
バケットリスト
最近、私の友人は「妹をヨーロッパ旅行に連れて行って、『バケットリスト』(死ぬまでにやっておきたいこと)のひとつをやり遂げたよ」と言いました。友人は何度もヨーロッパに行ったことがありますが、妹さんは一度もありませんでした。私は、彼の死ぬまでにやっておきたいことのひとつがこれだと知って、少し驚きました。受益者が彼自身ではなかったからです。自分の夢や目標の中で、「人にしてあげたい」という内容のものはどれぐらいあるでしょう。少し考えさせられました。
たくさんのアドバイザー
トマス・ア・ケンピスは15世紀の神学者ですが、次のように語りました。「全てについて完全な知識を持つ賢者がいるだろうか。自分の意見に頼りすぎず、他人の意見に常に耳を傾けるよう心がけよ。君の意見は良いかもしれない。しかし、神を愛するが故に、自分のではなく相手の意見を採用するなら、より大きな益を得ることができる」と言いました。人生の計画を立てる時、信頼できる人にアドバイスを求めることがいかに重要であるか、トマスは心得ていました。