重荷を背負う
海軍の歴史にとって暗い出来事が、1628年8月10日に起こりました。その日、スウェーデン王国の軍艦ヴァーサ号が処女航海に出航しました。竣工までに2年を要し、豪華な内装と64の大砲を持つ軍艦は、スウェーデン海軍の誇りでした。しかし、出航してまもなく沈没してしまったのです。何が起こったのでしょう。実は、船が重すぎて航行に適さなくなっていました。過剰な重量が、ヴァーサ号を海の底に沈めてしまいました。
ボスは誰
妻が2人の孫の子守をしていたとき、ふたりはおもちゃのことでけんかを始めました。3歳年下の弟は突然、「キャメロン、自分の部屋に行って!」と兄に強く命令しました。その勢いに押されて、兄はしょんぼりと肩を落とし、すごすごと自分の部屋に退散し始めました。しかし妻は「キャメロン、部屋に行く必要はありませんよ。ナタンはあなたのボス(監督)ではないのですからね」と言いました。キャメロンは「なるほど!」と思ったようです。にこにこして再び腰をおろすと、喜んで遊びつづけました。
どこに いるのか
両親の車が帰って来た音を聞いて、高校生の息子たちはうろたえました。家中が荒れ放題になっていることを、どう言い訳すればよいのでしょう。前日の朝、父から、騒ぐのが好きな友だちを家に入れてはいけない、悪さをしてはいけないとはっきり言われていました。しかし、その友だちがやって来ると、父の言いつけに背いて彼らを家に上げてしまいました。そんなこんなで、家の中は散らかってぐちゃぐちゃ、少年たちはほろ酔い気分でだらしなくしていました。彼らは、怖くなって隠れました。
押入れを片づける
部屋を片付けてきなさいと言う母の声を、今でもはっきり覚えています。私は仕方なく部屋を片付け始めますが、しまうはずのマンガを手に取って読み始めます。ところがそれもつかの間、「5分後に部屋を点検するわよ」と言う母の警告が聞こえてきて、私は片付けを再開します。そんなにすぐきちんと片付けることはできないので、私はどうしてよいか分からない物を全部押入れに隠し、ベッドを整えて、押入れの点検がないことを願いながら母が来るのを待つのです。
知られる
私たち人間にとって、最大の葛藤のひとつは、人に知られたい、でもやっぱり知られたくない…というものです。私たちは神の姿に似せて造られているので、知られるために造られたと言えます。しかし、罪によって堕落してしまったために、誰もが他人には知られたくない罪や弱さを持っています。
それはもう思い出さない
クリスチャンになった当初、私はいやな予感に悩まされました。イエスが再臨されたなら、自分のすべての罪は巨大スクリーンに映し出され、みんなに知られてしまうと思っていたのです。
自由になる
象は最大の陸上動物で、おそらく一番の力持ちです。ところが、頑丈なロープが一本あれば、象を抑えることができます。その方法はこうです。象がまだ子どものときに、大きな木につないでおきます。子象は、数週間はロープを引っ張ったり、身体をよじったりして自由になろうとしますが、ロープでつながれているのでどうにもなりません。ついには諦めてしまいます。象はやがて成長し、誰にも負けない力を持つようになりますが、自由になろうと暴れたりしません。一度失敗しているので、再挑戦はしないのです。自分は捕らわれていて、自由にはなれないと思い込んでいるからです。
出口
最近ロンドンに行きましたが、滞在中、地下鉄を使って行動することにしました。料金を払って地下に下りていき、電車に乗りました。しかし、慣れない人にとっては、降車駅に着いてからが大変です。出口を見つけられないと地下道で迷ってしまい、ちょっとした恐怖を体験します。
同類
ずいぶん昔になりますが、レイ・ステッドマン牧師は主日の礼拝メッセージで、コリント人への手紙第一6章9節から11節を読みました。「あなたがたは、正しくない者は神の国を相続できないことを、知らないのですか。だまされてはいけません。不品行な者、偶像を礼拝する者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者、盗む者、貪欲な者、酒に酔う者、そしる者、略奪する者はみな、神の国を相続することができません。あなたがたの中のある人たちは以前はそのような者でした」(Ⅰコリ6:9-11)。次に、何ともいえない複雑な表情で、「参考のためにお聞きしますが、この中でどのくらいの人が、ここに書かれている罪を犯したことがありますか。身に覚えのある人は立ってください」と言いました。