何を期待するか
著書 「偉大なる奇跡」の中で、C.S.ルイスは次のように述べています。「ある建物の中に、どれだけかの人がいるとします。半分の人たちは、そこをホテルだと思っており、もう半分の人たちは刑務所だと思っています。そこをホテルだと思っている人は、我慢できないひどい所だと言い、刑務所だと思っている人は、思いのほか快適な場所だと言います。」
木漏れ日
コロラドスプリングス在住の画家、ボブ・シンピッチの作品に、「光の跡」があります。秋の太陽に照らされた、黄金色のヤマナラシの木立を描いたものです。てっぺんの葉は、きらきらと照らされ輝いている一方で、下の地面は、日なたと日陰が混ざり合っています。シンピッチはこの明暗について、「木漏れ日が地面を照らす様子がたまりません。特別な雰囲気をかもし出すのです」と語りました。
嵐の中で
今にも嵐が来そうでした。窓の外だけでなく、家の中にも…。私の友人は言いました。「香港にいたとき、暴風雨が近づいていました。窓の外では雨風が強くなっていましたが、家の中にも嵐の予兆がありました。父親が入院していて、私たちは、各々の家庭と仕事を両立させながら病院通いをつづけていました。看病疲れで、皆もう限界でした。家には緊張した空気が漂っていました。」
困難ごとに
アラバマ州エンタープライズ市には記念碑があります。それは珍しいことではありませんが、ここの記念碑はちょっと異色です。功績のあった市民ではなく、ある甲虫の業績を称えているからです。
信頼するということ
下半身不随で18年間、車いすの生活を送っていた女性が、サーフィンに挑戦したというニュースがオーストラリアから入ってきました。彼女の名前はパスカル・ホノレ。けれども、どうやってするのでしょう。
神の道を探す
英仏海峡トンネルは1994年5月6日に開通しました。技師のアルベール・マチューがこのプロジェクトをナポレオンに提案した1802年から、およそ二世紀を経てついに完成しました。イギリス海峡の真下に約50キロメートルの鉄道用トンネルができたことで、多くの人や車、トラックが、列車に乗ってイギリスとフランスの間を行き来するようになりました。この画期的な新しい道ができるまで、人々は何世紀にもわたって船で海峡を往来していました。
不確かな時に
数年前、不況にあおられて多くの人が失業しましたが、悲しいことに、私の義理の弟もそのひとりでした。妹が状況をメールしてきましたが、先は見えないながらも、心は平安だと言っていました。神が自分たちのことを気にかけてくださっていると分かっているから、ということでした。
嵐の中の碇
マットとジェシカはヨットで航行していました。ハリケーン・サンディが近づいたのでフロリダの入り江に避難しようとしましたが、浅瀬に乗り上げてしまいました。大波が打ち寄せる中、彼らはすぐ碇(いかり)を下ろしました。そのおかげでヨットは動かず、彼らも救助されました。もし、碇を下ろさなかったら、容赦なく押し寄せる波に翻弄され、ヨットは海岸に打ち付けられてバラバラになっていたでしょう。
ゆっくりと癒される
息子のマークはアメリカ陸軍に入隊しましたが、4週間後、訓練中に膝に大怪我をして除隊になりました。マークはまだ19歳でしたが、しばらくの間、杖を使わなければ動き回ることができませんでした。怪我の状態は深刻でしたから、回復と休養、そしてリハビリに2年間もかかりました。そして、事故以来ずっと着けていた膝の補助具を、やっと外すことができたのです。膝の痛みはまだ残っていますが、ゆっくりと時間をかけて治療した結果、自分の足だけで普通の生活ができるようになりました。