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ただ信頼する

むかし、幼い息子たちを医者に連れていくのは、ちょっとした体験でした。待合室にはおもちゃがいっぱいあって、子どもが遊べるようになっていました。また子ども用の本もたくさんあって、読んでやることもできました。ですから、そこまでは大丈夫です。しかし、診察室に行こうと子どもを抱き上げた途端、事態は急変します。看護師が注射器を持って近づいてくると、それまでの楽しさは恐ろしさに変貌します。看護師がそばに来ると、子どもは私の首にぎゅっとしがみつきました。助けを求めてしがみつくのは、注射が自分のためになると知らなかったからです。

家探しの蟻

ブリストル大学の研究者によると、ヨーロッパの岩蟻は人間以上に住宅市場を熟知していると言えるかもしれません。蟻の一族は偵察隊を使って、絶えず自分たち共同体の生活状況を観察しているそうです。蟻は研究者も驚くような複雑な社会的能力を駆使して力を合わせ、女王蟻とその幼虫のために、広さ、暗さ、また安全性に富んだ最高の住居を提供しようとします。

神に近づく

神に引き寄せられるほど、自分の罪がより大きく感じられて、思い悩んだ時期がありました。そんなとき、目からうろこの出来事がありました。窓に掛けているカーテンの隙間から部屋に光が差し込んでいたのですが、その光線の中にほこりが浮遊していました。もし光が差し込んでいなかったら見えなくて、自分の部屋はきれいだと思っていたでしょう。しかし、光によって、部屋にはほこりがあると分かりました。

そう見えなくても

夫が心筋梗塞の発作を起こしましたが、事なきをえました。私たちは神に、彼の生命を救ってくださったことを何度も感謝しました。それから数ヶ月間、多くの人が妻の私に声をかけてくれましたが、私はいつも、「恵まれていると感じているわ」と応じていました。

知れ渡った親切

ちょっと親切な行為をニューヨークの地下鉄で見たというニュースが、世界を駆け巡りました。若い男性がトレーナーのフードを深くかぶって居眠りをしていました。しかし、彼は隣に座っている年配の男性にもたれかかっていたのです。他の乗客が、青年を起こしてあげようかと尋ねましたが、肩を貸していた男性は、穏やかに言いました。「きっと大変な一日だったのでしょう。眠らせてあげましょう。そんな日は誰にでもありますから。」この人は、それから30分以上も熟睡する男性に肩を貸しつづけ、自分の降車駅が近づくと、ゆっくりと慎重に立ち上がりました。その間、別の乗客が写真を撮ってソーシャルメディアに投稿し、それは瞬く間に広まりました。

つきまとわれる

暗い廊下の角を曲がって階段を上ったとき、壁に映った影を見てハッとしました。誰かが後をつけています。私はその場に立ちすくみました。2、3日すると、同じことがまた起こりました。お気に入りのコーヒーショップを出て、店の裏側にまわったときです。大きな人影が、私に近づいてくるのが見えました。しかし、どちらも笑い事で済ませられることでした。私は自分の影におびえていたのです。

不思議な回り道

私たち夫婦は650キロほど離れたミズーリ州に住む娘の家に車で行くために、カーナビを設定しました。州間高速道路80号線でイリノイ州を走っていると、カーナビが高速を降りるように指示し、ハービー市を迂回させられました。そして、また80号線に戻ったので不可解でした。なぜ、何の問題もない高速道路を降りてわざわざ迂回しなくてはいけなかったのでしょう。その理由は未だ分かりません。けれども、私たちはとにかく旅をつづけ、往復ともカーナビを信用することにしたのです。

神を待つことを学ぶ

チャ・サスーンは69歳の韓国人女性です。3年間挑戦しつづけて、ようやく試験に合格し、運転免許を取得しました。孫たちを動物園に連れて行ってあげるために、ぜひとも運転がしたかったのです。

信頼するということ

下半身不随で18年間、車いすの生活を送っていた女性が、サーフィンに挑戦したというニュースがオーストラリアから入ってきました。彼女の名前はパスカル・ホノレ。けれども、どうやってするのでしょう。