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縛られていると感じますか

ボエティウスは6世紀のイタリアの有能な政治家で、王室に仕えていました。ところが不幸なことに王の不興を買い、反逆罪で死刑宣告を受けて投獄されました。彼は刑の執行を待つ間、筆記用具を求めて回顧録を書きました。この書は霊的な課題を取り扱った不朽の名作だと評価されています。

空っぽではない

孫のジュリアは夏休みに、ウガンダのブシアにある孤児院で実習生として働きました。最終日に子どもたち一人ひとりに「さよなら」を告げに行くと、スマヤという少女はひどく悲しんで言いました。「明日、あなたが行ってしまい、来週には他の実習生のお姉さんたちも行ってしまう。」ジュリアが「そうね」と言うと、スマヤはしばらく考えて叫びました。「私たちは空っぽになってしまう。誰一人残らない!」ジュリアは、もう一度、そのとおりだと言いました。少女はまた、しばらく考えると、今度はこう言いました。「でも、神さまが私たちといっしょにいてくださる。私たちは空っぽにはならないわ。」

ほとんど満足

昼食を済ませてレストランの駐車場に足を踏み入れたとき、軽トラックが猛スピードで走り抜けていきました。運転手の無謀な行為にあきれながらも、ふと、トラックにあることばが掲げてあるのに気がつきました。そこには、「ほとんど満足」と書かれていました。その言葉に込められている感情について、少し考えました。そして、「ほとんど満足」という概念は存在しないという結論に至りました。人は満足するか、満足しないか、結局、そのどちらかしかないはずです。

ちょうど良い

この「デイリーブレッド」を執筆するのは私の大好きな仕事ですが、短いデボーションエッセーで100パーセント伝えたいメッセージを言い表すのは大変です。友人に「もう少し長く書けると良いのだけれど…」と愚痴をこぼすこともまったく無いわけではありません。

今年の聖書通読のスケジュールに従ってマタイの福音書を読んでいて、あることに初めて気づきました。キリストがサタンに誘惑されるところは(マタ4:1-11)、なんて短いのだろうと思ったのです。このマタイの記した、聖書の中心的な出来事のひとつは、ほんの半ページほどで記されています。短いけれど力強い聖書個所が、他にも思い出されました。詩篇23篇や、マタイの福音書6章9-13節にある主の祈りです。

伝えるべきことを伝えるために、言葉数が多くなくても良いことは明らかです。ただ、言葉を賢く選ばなければなりません。人生の他の分野にも同じことが言えます。時間やお金、空間なども多い少ないではなく、いかに賢く用いるかです。神のみことばは、神の国とその義を求める者の必要を満たすと断言しています(マタ6:33)。詩篇を書いたダビデもまた、「主を尋ね求める者は、良いものに何一つ欠けることはない」(詩34:10)と私たちを励ましてくれます。

もしも今日、「もう少しあれば…」と思っているなら、愚痴をこぼす前に考えてみましょう。あなたに「ちょうど良い」ように、神は与えておられるのではありませんか。

あれもこれもの国

1年で聖書を!
◆ 出エジプト記35-37
聖書のみことば 黙示録22:1-5
 
私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます。―Ⅱペテロ3:13

車の後部座席で、子どもたちが夕食について言い争っているテレビコマーシャルがあります。ひとりはピザが食べたいと言い、もうひとりはチキンだと言いました。助手席のお母さんは「いいえ、ハンバーガーにするわよ」と言っています。

豊かな人生

1年で聖書を!
◆ 出エジプト記25-27
聖書のみことば申命記8:7-18
 
私たちはみな、この方の満ち満ちた豊かさの中から、恵みの上にさらに恵みを受けたのである。―ヨハネ1:16

中国の正月である春節には、特定の文字を用いて祝賀の意を表す習慣があります。その文字のひとつは「満」です。この文字は「いっぱい」であることを意味しますから、新しい年の繁栄を願うために使われるのです。

なぜ私が?

1年で聖書を!
◆ エレミヤ書15-17
◆ Ⅱテモテ2
聖書のみことば 詩篇131
 
隠されていることは、私たちの神、主のものである。―申命記29:29

先日、大好きな詩篇131篇を読んでいました。この詩篇は、神秘性とは神のご性質のひとつであり、それを知っておかなければならないと教えてくれました。ですから、私は自分の心を騒がせないようにしなければなりません。神が、宇宙の中で何をしようとされているのか、そのすべてを理解するのは不可能なのです。

名演奏家

1年で聖書を!
◆ 民数記26-27
◆ マルコ8:1-21
聖書のみことば Ⅰコリント10:31-11:1

 
こういうわけで、……何をするにも、ただ神の栄光を現すためにしなさい。
―Ⅰコリント10:31

アメリカの有力新聞は、クラシックギターの演奏家のクリストファー・パークニングについて、「音楽の奥深さを解する感性と、完全なまでの技術を兼ね備えた、今日の卓越した演奏家」と称しています。しかし、パークニングには演奏活動から退いた時期があります。絶頂期の30歳で引退し、モンタナ州に牧場を買い、釣りをして暮らしていました。しかし、この悠々自適の生活は、切望していた満足感をもたらしてはくれませんでした。

永遠の宝を集める

1年で聖書を!
◆ エゼキエル書33-34
◆ Ⅰペテロ5
聖書のみことば マタイ6:19-21

 
自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。……自分の宝は、天にたくわえなさい。―マタイ6:19-20

人というのは、何かを集めるのが好きです。野球カードや切手、コインなど様々なものを収集します。コレクションは楽しい趣味になりますが、自分が世を去るなら、自分が持っていた物はすべて他の誰かの持ち物になります。そう考えると、熱がさめて冷静になれます。地上にたくさん蓄えても、永遠のためには何もしていないなら、地上の蓄えにどんな価値があるのでしょう。