1年で聖書を!
◆ イザヤ書47-49
◆ Ⅰテサロニケ4
聖書のみことば Ⅰコリント12:14-26
 
からだはただ一つの器官ではなく、多くの器官から成っています。
―Ⅰコリント12:14

ジョン・ウッドゥン氏は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)のバスケットボールチームの名コーチでした。彼は興味深い規則を作りました。それは、シュートを決めた選手はパスをくれた仲間に感謝の意を表す、というものです。時間の無駄ではないかという質問に、彼はこう答えました。「何も駆け寄ってハグをしなさいと言っているんじゃないよ。ただ、ちょこっと頭を下げて会釈すればいいんだ。」

ウッドゥン氏によると、勝利を収めるために大切なことは、自分たちは単なる個々のプレーヤーの集まりではなくチームなのだ、という意識を選手たちに教え込むことだそうです。各々が、他の選手の成功のために貢献することで、そのチームは強くなるからです。
 

これはキリストのからだのあるべき姿です。コリント人への手紙第一12章19~20節は、「もし、全部がただ一つの器官であったら、からだはいったいどこにあるのでしょう。しかしこういうわけで、器官は多くありますが、からだは一つなのです」と語ります。牧師が成功したり、聖書の学び会や教会の集会が盛況だったりするのは、ひとりの人の功績によるものでしょうか。どれだけ多くの人が、家族、教会、また宣教団体のために貢献していることでしょう。

ウッドゥン氏の規則とコリント人への手紙第一12章は、同じ原理に立っています。つまり、私たちはひとりでは生きていけないという事実です。さあ、各々の霊の賜物(1-11節)を、キリストのからだを建て上げ、強め、神の目的を実行するために用いましょう。

(Cindy Hess Kasper)

キリストのからだの中で不必要な人はいない。