問題続きの中、激しく揺れ動いた感情をカウンセラーに話すと、心から傾聴してもらった後、外の紅葉を見てごらんと言われました。色づいた枝が風に揺れています。彼女は、幹は動いていないことを指摘して次のように言いました。「私たちもあれと似ています。風が四方八方から人生に吹きつけると心乱れ、自分が枝のように感じます。カウンセリングの目標は、あなたが自分の幹を見つけられるように援助することです。そうすれば風が吹いても、枝のようには動じないでしょう」。

その光景は私の脳裏に焼き付き、エペソの信者に教えたパウロの言葉に似ているとも思いました。神は、素晴らしい目的と価値を備えた新しいいのちをくださいました(エペ2:6-10)。パウロは、彼らがキリストに「根ざし、愛にしっかりと立」ち(3:17新共同訳)、再び「教えの風に吹き回され」(4:14)ないことを切に願うと語りました。

私たちは恐れや自己不信に惑わされ、自分だけでは不安を感じがちです。しかし、キリストにある新しい人として本来の姿に成長するとき(22-24節)、神との関係、また人間関係において深い平安を味わい(3節)、キリストのうるわしさと力によって養い支えられます(15-16節)。