Month: 4月 2020

真の自由

映画「アミスタッド」は、1839年、西アフリカで奴隷になった人たちが、船を乗っ取り、船長や船員を殺した事件に関するものです。彼らは再び捕らえられ、投獄され、裁判にかけられます。奴隷のリーダー、シンケが熱心に解放を請う法廷のシーンが印象的です。「われらに自由を!」という、鎖につながれた男のたどたどしい英語の訴えが、熱を帯びて繰り返されると、やがて法廷は静まり返ります。そして正義がもたらされ、彼らは自由になるのです。

すぐ隣に

仕分け担当の職員は、それらを「神への手紙」の箱に入れます。エルサレムの郵便局には、神やイエス宛ての手紙が毎年約千通も届きます。職員はどうしたものかと困った挙げ句、「嘆きの壁」に持って来ました。多くは仕事や結婚、健康を求めるものですが、赦しを請うもの、感謝をささげるもの、亡き妻に再会したいので、夢枕に立たせて欲しいと頼むものもありました。この人たちは、神に届きさえすれば、願いがかなうと思ったのでしょう。

ほめたたえよう!

毎日、携帯のアラームが午後3時16分に鳴ると、シェリーは賛美休憩を取ります。神に感謝をささげ、神が良きお方だと確認します。彼女はもちろん、一日中、神を感じて暮らしていますが、賛美休憩も大切です。なぜなら、神と親しく交われることを喜び感謝する時間になるからです。

たとえ火の中、水の中

映画『ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男』は、南北戦争の脱走兵ニュートン・ナイトとその仲間、そして奴隷たちの物語です。彼らは北軍を助け、戦後は奴隷制度に抗いました。英雄と言われるナイトですが、脱走し、負傷した際、ふたりの奴隷に救われました。人里離れた沼地に運ばれ、介抱されたのです。見捨てられていたなら死んでいたでしょう。

御父は歌う

ある日、ダンディと彼の行きつけのレストランに行くと、ウェイトレスが大変そうでした。彼は注文の際、ちょっとしたやり取りをすると、覚えやすいテンポのいい曲を静かに歌って、彼女を励ましました。歌で人を元気づけるのが好きなのです。ウェイトレスはにっこり笑って「ありがとうございます!おかげでいい日になりました」と言いました。

難題に向き合う

トムは、後先考えず3人の自転車泥棒を追いかけました。彼らは振り返り、そして驚いたことに、自転車を投げ出して逃げて行きました。トムはほっとし、自分を褒めたい気分で、自転車を起こしました。そして振り向くと、筋骨隆々の友人ジェフが駆けつけていたのです。

神の一直線

心がざわついて眠れません。祈りましたが、神にゆだねるという境地からは程遠いものでした。「なぜ」と怒りで心が震え、仕方なく窓から夜空に目を向けると、オリオン座の三つ星が目に留まりました。澄み切った夜空に一直線に並ぶ、あの星たちです。それらが互いに何百光年も離れていることは、天文学に疎い私も知っていました。

悲しいガン

駐車場にフットボールがあるのは不思議だと思って近づくと、その灰色の固まりは一羽のガンでした。春と秋には、よく職場近くの芝生に群れていますが、この日は一羽だけ。首をくねらせ、頭を翼の下に押し込んでいました。仲間はどうしたのでしょう。とても寂しそうです。ひとりぼっちのガンはめったに見ません。ガンは群れで生活し、飛ぶ時は、V字形に隊列を組み、風の抵抗をやわらげます。この鳥は共同体で暮らすように造られているのです。

必要を満たす世界

午前2時、マダガスカル沿岸のとある村。ナディアは、浅瀬にロープを張った養殖場にナマコを「収穫」するために入ります。早起きは問題ではありません。養殖を始める前は仕事がなく、生活は大変だったそうです。しかし、「海と共に生きる」という海洋環境保護プロジェクトにかかわって、収入が増え、生活が安定しました。彼女は、このプロジェクトを神に感謝していると語ります。