ニューオリンズ美術館で、使用済みペットボトルを使ったカラフルなアート作品を見学しました。ガイドは、その素材が使われた背景について、こう説明しました。「大きな災害の経験を通じて、私たちは、今あるものを活用して美や喜びを創作することを学びました。苦難に着目するだけでなく、そこから立ち上がる力(レジリエンス)を喜び祝うのです」

ネヘミヤとイスラエル人も、苦しい立場にいましたが、神を喜びとして不屈の前進を遂げました。彼らは捕囚の民となり、故郷を追われましたが、やがて帰還を許されました(ネヘ4:7-12)。ところが、故郷エルサレムの町を守る壁の再建に着手するや、妨害されました(6章)。城壁の完成を祝うために集まった時でさえ「民は皆、律法の言葉を聞いて泣いていた」(8:9)のです。しかし、ネヘミヤは、神が喜びと力を下さったことを思い出しなさいと命じました。神が神であること、そして、ここまで導いてくださったことを。そして言いました。「主を喜び祝うことこそ、あなたたちの力の源である」(10節)

神に意識を集中させると喜びと力が湧いてきます。悲惨な状況下では特にそうです。神の万能の力、聖(きよ)い品性、そして聖書の御言葉は、人間の知識や思考力を刷新して、喜びをもたらします(12節)。それは立ち上がる力につながります。