完全な正義
冤罪で3人の10代の若者が逮捕されました。1983年、14歳の少年が銃撃された事件で終身刑に処せられた3人は、真犯人が見つかり無実が立証されるまで、36年間を獄中で過ごしました。裁判所は彼らを無罪放免する前に、謝罪声明を出しました。
正義の神
罪をなすりつけるものを英語で「贖罪のやぎ」と言いますが、オレアリー夫人の牛は、さしずめ「贖罪の牛」でした。その牛は、1871年のシカゴ大火の原因と言われていました。火は3日間燃えつづけ、300人近くが死亡、3人にひとりが家を失いました。原因は、小屋のランタンを牛が倒したことと長年信じられていました。しかし、後日の検証で、市の警察消防委員会は、126年後に、牛と飼い主の潔白を認め、ある近隣住民の行動を精査すべきだったと結論づけました。
火と雨
山火事がコロラドスプリングス近郊の美しい渓谷で猛威をふるい、家屋数百棟とさまざまな野生動物が暮らす森林を呑み込みました。雨を降らせてくださいという祈りが、全米でささげられました。人々は、火が鎮まり、これ以上被害が広がらないように、また消防士が休息できるようにと祈りました。このとき、ある人たちの雨乞いの祈りに条件がついていたのが印象的でした。神のあわれみによって、雷雨以外の雨をくださいというものです。稲妻による更なる火災の発生を懸念したからです。
厳粛な務め
◆ 雅歌1-3
◆ ガラテヤ2
最近、裁判員を務めました。裁判員になると、多大な時間が取られて、自分の生活に大きな支障をきたします。しかし、これは非常に重要な働きです。最初の日にはオリエンテーションがあり、裁判官は、この任務が非常に重要で重い責任を伴うものだと説明しました。私たちは裁判員として、刑事裁判の判決を言い渡す立場になるのです。この状況を前にして、自分はこの役目に何と不適切な人間だろうかと感じました。他の人の人生を大きく左右するだろう決断を、私たちがくだすのです。それは、決して単純なことではありません。非常に深刻な事態です。私たち自身が、欠陥のある人間なのですから、常に正しい決断ができるとは限りません。
公正さに焦点を当てる
◆ 箴言1-2
◆ Ⅰコリント16
大リーグ135年の歴史の中で、完全試合を達成した投手はわずかに20人です。2010年6月2日、デトロイト・タイガースのアーマンド・ガララーガは、21人目の投手になろうとしていました。ところが、投手なら誰でも夢見る完全試合の達成はふいになってしまいました。審判が判定ミスをしたのです。録画ビデオは、それを映していました。審判は後日、誤審を認めて謝罪しましたが、試合中の判定を後で覆すことはできません。