一つのからだ
アラスカ州ウィッティアの人口は約300人、そのほとんどが1棟の大きな共同住宅に住んでいるので、この地は「一つ屋根の下にある街」と呼ばれます。エイミーはそこに住んだことがあります。「建物の外に出なくてもいいのです。スーパー、学校、郵便局、役所の窓口が1階にあって、エレベーターで降りるだけです」と語ります。一人暮らしは快適で、誰の助けもいらないと感じていたそうです。しかし、住民はとても温かく、互いのことを気に掛けていました。彼女は「私たちは互いが必要だということを、そこで学びました」と述べています。
お願いする
パーティーを計画しました。お客が多いのでケータリングを頼もうか。それともバーベキューセットを買おうか。雨に備えてテントも必要だろうか、と夫婦で相談し、予算はどんどん膨れ上がりました。人に助けてもらう機会にもなると捉えずに、自分たちで全部やろうとしたので、若干、非社交的にさえなりました。
イエスさまが愛してくれたから
息子のザビエルが幼稚園児の頃、小さな手を大きく広げて「これぐらいママを愛しているよ」と言うので、私も両手を大きく広げて「ママはこれぐらい愛しているわ」と答えました。手を腰に当てて「僕が先だよ」と言うと、首を振り「あなたがお腹にいたときからもう愛していたのよ」と答えました。すると息子は喜んで「ママの勝ち」と言いました。私は「二人とも勝ちよ。だってイエスさまが最初に二人を愛してくれたから」と答えました。
キリストの共同体
ジョードンは言いました。「成功する唯一の方法は、妻や子どもたち、家のことを忘れることだと分かっていた。でもそれはできない。僕の心には、彼らが刻まれているのだから」と言いました。ジョードンは、人里離れた極限の環境で、誰が一番長く持ちこたえるかというリアリティーショーに参加していました。彼を離脱させたのは、熊でもいてつく寒さでもけがでも空腹でもありません。圧倒的な孤独感と家族を恋しく思う気持ちでした。
イエスのもとに共に集まる
ある困難な状況があって、精神的にも信仰の面でも苦しんでいた時、教会から離れることは容易だったでしょう。何でそんなにこだわるの、と思うこともありました。しかし、日曜日礼拝を続けなければと思いました。その状況は、何年も続きましたが、信仰の兄弟姉妹と礼拝や祈り会、聖書の学び会に集うことは、忍耐と希望を失わないよう、自分を支える力になりました。礼拝説教や学びを通して心が軽くなるだけでなく、傾聴、慰め、ハグなど、その時々に必要だったものを与えてもらいました。
天国の主人
シンガポール労働省は2022年、全ての外国人家事労働者に最低月1日の休日を与えるよう通達し、1日分の賃金の上乗せは適用できないと決めました。しかし雇用主たちは、介護や家事の担い手が無い日ができると憂慮しました。その問題は外部委託で解決されましたが、使用人に休息の必要性があることをおもんぱからない態度は、簡単には解消しませんでした。
礼拝は祝祭
大きなイベントで自分は変わったと感じる人がいます。ダニエル・ヤドキンら研究者のグループは、2日以上続いた英国や米国の大きなイベントに参加した1200人余りを対象に調査し、大きな祭典が人々の道徳観に影響を与えたり、分かち合いの精神を高めたりすると発見しました。その調査によると、参加者の63パーセントは「自分が変わった」と感じ、人とのつながりを大切に思い、家族や友人、他人にさえ寛容な気持ちになれたといいます。
嫌な臭い
以前、椅子でくつろいでいると、末娘が2階から降りてきました。そして、まっしぐらに向かって来るや、私の膝に飛び乗りました。ハグをして、おでこに優しくキスすると、娘はキャッキャッと声を上げました。しかし、すぐに顔をしかめ、コーヒーカップを厳しい目でちらっと見ると、真顔でこう言いました。「パパのこと、大好きよ。でも、パパの匂いは嫌い」
小さな親切
アマンダは老人ホームを巡回する看護師ですが、11歳の娘ルビーをよく一緒に連れていきます。ルビーは時間つぶしに「3つだけ欲しいものがもらえるなら、それは何ですか?」とホームの住人に尋ね、その答えを書いていました。驚いたことに、多くの望みは、ソーセージやチーズ、チョコレートパイやアボカドというちょっとした物でした。そこでルビーは、クラウドファンディングをして、彼らの望みをかなえています。プレゼントを配るときはハグをしました。「元気をもらうの。本当に嬉しくなるの」と彼女は語ります。