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神の目で見る

ベトナム戦争が泥沼化していた1968年。アメリカでは人種差別に関わる暴力事件が頻発し、2人の著名人が暗殺されました。前年には3人の宇宙飛行士が発射台火災で落命し、月旅行など夢物語のようでした。しかし、その年のクリスマス目前、アポロ8号は旅立ったのです。

希望の未来を見る

ハリケーン・カトリーナの被災地、ニューオリンズの復興は、遅々としていました。最大の被災地の一つ、ロウワー・ナインス・ワードには、2005年以降、生活必需品さえ手近で購入できません。バーネル・コトロンは、それを変えようと、2014年11月、被災後初の食料品店をオープンしました。コトロン氏は語ります。「この物件を購入した時、ばかじゃないかと皆が言いました。でも、最初のお客さんは『近所を行き来する生活がまさか戻ってくるなんて!』と涙を流したのです」。彼の母親は「私には見えていなかったものが、息子には見えたのです。彼の挑戦を嬉しく思います」と述べました。

神の最高傑作

神経科学は脳の仕組みを理解する上で大きな進歩を遂げてきましたが、科学者たちは、脳の理解はまだ初期段階だと認めています。脳の構造、機能の一部、環境に反応し感覚を活性化し、何らかの動きを生成する領域、また、感情をつかさどる領域は分かっています。しかし、これらが相互にどう影響し、行動、知覚、記憶を形成するかはまだ分かっていません。人間は信じられないほど精巧な神の最高傑作で、まだ多くの謎に包まれています。

空を見上げて

英国の感動的な気象現象の研究者アレックス・スモーリーは、人々に日の出や日の入りを眺める時間を取ることを勧めています。それはつかの間ですが、一日で最も美しく荘厳な時間です。スモーリーによると、日の出や日の入りを見ると、青空やきらめく夜空を見る以上に良い効果があるそうです。気分が上向いて前向きになり、ストレスが軽減されるといいます。「壮大で神々しい風景を見ると、自分の問題がささいなことに思えて、それほど悩まなくなる」と言います。

神のみわざ

未知の宇宙の深部の映像が、2022年7月12日、届きました。新しいジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、かつてない鮮明さでカリーナ星雲を映し出したのです。NASAの宇宙飛行士は、無神論者カール・セーガンの言葉を引用しました。「どこかで、驚くべき何かが、あなたに見つけられるのを待っている」

砂漠に花が咲く

約100年前、エチオピアの国土のおよそ40パーセントは緑豊かな森でした。しかし今日、その割合は約4パーセントです。人々は、森林保全をせずに開墾し、自然環境を危機にさらしています。その中にわずかに残った森が点在しています。その多くは教会が管理してきた土地です。エチオピア正教会の各教会は何世紀にもわたって、砂漠の中の緑地を大切に守ってきました。航空写真を見ると、砂色の大地の中に緑の島々があるようです。教会の指導者たちは、自分たちは神の被造物の管理人であり、木々を守ることは、神に対する従順の一端だと固く信じています。

信頼できる創造主

メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』には「怪物」が登場します。しかし、この小説をよく読むと、作者の目的は、妄想から「怪物」を生み出したヴィクトル・フランケンシュタインこそが本当の「怪物」だと描くことだったのだろうと思います。知性ある生き物を作っておきながら、ヴィクトルは、その生き物と交わることをせず、幸福の希望さえ与えず、絶望した「怪物」が復讐(ふくしゅう)に燃えても当然の状況を作りました。「怪物」はヴィクトルに向かって「私の創造者。あなたは私を八つ裂きして、凱歌(がいか)をあげるんだ」と嘆くのです。

秩序の神

セスは家にあった薬を全部飲みました。崩壊家庭で育った彼の人生は混とんそのものでした。父は自死するまで妻を日常的に虐待していました。セスは人生を終わらせようと思ったのです。しかし、「死んだらどこに行くのだろう」という思いが頭をよぎりました。そして、神のあわれみによって命を取り留め、やがて友人と聖書を学び、イエスを自らの救い主に迎えました。彼が神に引かれた理由の一つは、被造物の美と秩序に気付いたことです。「そこに美があります。誰かがこの全てを造ったのです」と語りました。

歌う草原

義母は犬語が分かる、とほほ笑ましい冗談を言います。犬たちが吠えると、彼女は愛で理解し、それに応えます。ひょっとしたら今後、義母や世界中の犬の飼い主たちは、自分の犬の笑い声を聞こうと耳を澄ますようになるかもしれません。科学者たちは、犬、牛、狐、アザラシ、インコを含む多くの動物が「遊ぶ時の声」つまり笑い声に相当する声を持っていると発見しました。これらを識別すれば、動物の遊び行動を、人には争いのように見える行動と区別することができるでしょう。