Category  |  神の愛と心配り

手を差し伸べる

ビル清掃員のレティは早足で歩きます。また、無意識に片手を顔にかざしながら、人とすれ違います。人を避けるためです。貧しく、見下され、心に傷を負っています。彼女の言葉を借りれば「普通で、美しくて、教養のある人たちと同じではない」ことを深く恥じていました。しかし、職場の同僚が友達になってくれて、心が癒やされていきました。

羊の大移動

前の車が止まりましたが理由が分かりません。道はガラガラで、見たところ、何の問題もなさそうです。と、驚いたことに、何千頭もの羊が、突然湧いたように現れ、高速道路を横切って行きました。私はアイダホ州に来て間もなく、春になると羊がボイシ山麓に移動することを知りませんでした。地元の牧場主は羊の群れを麓に導き、羊たちは夏の間、そこで新鮮な青草を食むのです。

共助の心

マクミラン夫妻はアラバマ州で貧困高齢者のための店を始めました。列に並んだ全員に、自分たちの蓄えを使って、無料で温かい食事を提供します。まともに食べられない人、外食などできない人が少なくないからです。店の募金箱は空の日もあれば、お礼の手紙だけの日もあります。千ドルの寄付が入っていることもあります。「とにかく必要は賄われています。私たちの目標は、必要を賄い、食を介して人としての尊厳を取り戻してもらい、地域に共助の心を育むことです」

神に支えられて

父が退院して在宅介護が始まりました。栄養補給の管につながれ、寝たきりで、24時間のケアが必要です。私は母の胃の手術の準備もあり、仕事ではくせ者の顧客に悩まされ、精神的に参っていました。ある日トイレで一人「父よ、助けてください。今日一日、そして明日も明後日も、生き抜く力を与えてください」と涙ながらに訴えました。

神は避けどころ

車の旅を始めて15時間後の深夜、竜巻警報が鳴りました。「直ちに安全な場所に避難してください!」それを合図にしたかのように、雷鳴が響き、車窓を突き破りそうな突風が吹きました。私たちは高速を降り、鉄筋コンクリートのホテル横に駐車して中に逃げ込みました。避難場所を見つけられて幸いでした。

人々の避け所になる

家族と一緒に車で長距離移動した時、モンタナ州とサウスダコタ州の人口密度が極めて低い地域を何時間も走っていて、あるパターンに気付きました。広大な農地の中に一軒家が点在しており、その家々は皆、木立に囲まれています。車が強風にあおられないように奮闘した時、私は、その樹木には景観以上の理由があると分かりました。美しい木立は強風から住居や住民を守るために意図的に配置された防風林なのです。

神のご計画は神の人々

私はある神学大学院の理事として、新学長の招聘(しょうへい)委員会の一員になりました。委員会で学長職に必要な資質や資格、経験などを列挙していると、この重責を担える人はいるのかしらと思ってしまいました。

意味を求めて掘る

我が家の新しい子犬ウィンストンは、かむ、寝る、食べるの他、穴掘りをします。真剣に、激しく、取りつかれたように堀って、土まみれになります。この子はなぜこんなに掘るのだろうと考えていてハッとしました。そういえば、私も掘ります。私に幸せをくれそうなものを次々と「掘る」傾向があります。それは、必ずしも悪いものばかりではありませんが、神以外のものに執着すると、泥にまみれながら、もっともっとと夢中に掘ってしまいます。

正当な評価を

ある非営利団体の設立50周年祝賀会で功績のあった人々、特に、何十年もその活動に関わってきた人々が表彰され、数百人の招待客にたたえられました。創設メンバーの一人は、「何千時間ものボランティア活動と何百万ドルもの寄付に支えられてきましたが、やはり、神なくしては、この成功はありません。多くの方々のささげ物と奉仕に感謝致しますが、何よりも神ご自身が全ての必要を満たしてくださいました」と述べました。