信頼を学ぶ
母はいつも「神を信頼しなさい。面倒を見てくださるから…」と言いましたが、高校生の頃の私は「母さん、そんなに単純じゃないよ。天は自らを助くるものを助くと言うだろう!」と言い返したものです。しかし、聖書には「神は自らを助くるものを助く」という言葉はありません。むしろ、日々の必要を神に頼りなさいと教えます。イエスは言われました。「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。あなたがたのうちだれが、心配したからといって、自分のいのちを少しでも(1時間でも)延ばすことができますか」(マタ6:26-27)。
永遠の幸福
やりたいようにやるという生き方で幸福になれると聞きますが、それは間違いです。その考え方は、虚しさや不安、苦悩を生むだけです。詩人のW.H.オーデンは、快楽の中に逃げ場を探す人々を観察し、「お化けの森に迷ってしまった、夜を怖がる子ども、決して幸せにも善良にもなれない」と書いています。
スカイ・ガーデン
夫婦でロンドンに旅行したとき、スカイ・ガーデンに入れるように友人が手配してくれました。スカイ・ガーデンは、ビジネス街の35階建てビルの最上階にあります。壁と天井がガラス張りの屋内庭園で、木々や草花で覆われています。私たちは、150メートル以上の高さから市内を見下ろし、セント・ポール大聖堂やロンドン塔などの姿に見とれました。英国の首都の眺めは素晴らしく、同時に、物事の見方に関する教訓も与えられました。
急流に乗る
ラフティングの指導員は、私たちを川岸に連れて行き、ライフジャケットを着てパドルを持つように言いました。そして、各々の座席を指定しました。全体の重量バランスを整え、ボートが急流を下る際に安定を保つためです。彼は、この川下りの体験がスリル満点であることを強調した後、ボートをうまく操作して急流を下るために、よく聞いて従うべき指示を丁寧に説明しました。そして、この旅は緊張する瞬間もあるけれど、エキサイティングで安全だと請け負いました。
嘆きの中にも希望がある
バハマの首都ナッソーにあるクリフトン歴史国立公園に行くと、この国の悲劇の時代を追想せずにはいられません。18世紀、奴隷たちは船でバハマに連れて来られると、水際から延びる急な崖の階段を上らされ、多くは家族と引き離され、人間扱いされない非道な生活に入れられました。崖の上は当時の奴隷たちを記憶する公園になっています。そこには、ヒマラヤ杉に刻まれた女性たちの像が立ち、故郷と失った家族を思って海を眺めています。それぞれの奴隷の身体には、むちで打たれた傷がくっきりと残っています。
落ちるところまで落ちた時
アジア経済危機で求職者が仕事の数を上回っていた1997年、私も失業中でした。不安な9カ月間を過ごした後、就職しましたが、すぐに会社の業績が悪化して、またも失業です。やっと苦難を乗り越えたと思ったのに、奈落の底に突き落とされたようなものでした。
理由を知るイエス
ある程度回復したものの完治には至らず、病気と闘っている友がいます。依存症から立ち直ったものの、過去の失敗を後悔して自己嫌悪と闘っている人もいます。神はなぜ、一遍に解決してくださらないのだろうと思います。
あなたの夢は何ですか?
銀行の窓口係が高級車のシェルビー・コブラ・ロードスターの写真をデスクに貼っていました。それで「これはあなたの車ですか」と尋ねると「いいえ。これは私の夢です。この夢を叶えるために毎朝起きて仕事に来ます。いつの日か、この車を手に入れるつもりです」と言いました。
保証人はいらない
支払いを遅らせたことのある人が家や車のローンを組もうとしても、審査に通らないことがあります。信用を実績で証明できない人は、お金を貸してもらえません。そこで普通、返済能力が実証されている人を保証人に立て、契約書に共同で署名してもらいます。保証人の信用力によって、銀行やローン会社などは安心してその人にお金を貸します。