甘い香り
作家のリタ・スノーデンが、英国ドーバーのカフェの庭でお茶を飲んでいると、甘い香りが漂ってきました。どこから来るのかと店の人に尋ねると、道行く人からだと言います。村人のほとんどが近くの香水工場で働いているので、仕事帰りの人が道を通ると、残り香が漂って来るのだそうです。
聖人通り
夫婦でロンドンを歩いているとき「聖人通り」という名前の道に出くわしました。そこに昔、神のように聖(きよ)く正しく生きた人が、その道沿いの家に住んでいたというのが、この名前の由来だそうです。私は旧約聖書の一節を思い出しました。
小さな火
トーマス・ファリナーがプディング通りで営むパン屋から火が出たのは、1666年9月の日曜日の夜でした。小さな火でしたが次々に燃え広がり、ロンドンは大火に包まれました。市の80%が破壊され、7万人を超える人が家を失いました。小さな火が多大な損害をもたらしました。
驚きの面接
混雑したロンドンの通勤電車で、自分に触れた乗客に罵声を浴びせた人がいました。不快ながらも有りがちなこのできごとですが、これには予期せぬ展開が待っていました。ある会社の人事部長が「採用面接に…」と、その日の午後にSNSでつぶやきました。世界中の人が苦笑いでそれを読んだことでしょう。仕事の面接に行ったら、朝、電車で罵倒した相手が面接官だったのです。
肖像画を描く
ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーには、チャーチルの肖像画166点、シェークスピアの肖像画94点、ワシントンの肖像画20点等、貴重な絵画が保存されています。また、これが本当の姿だろうかと思うような昔の絵もあります。例えば、スコットランドの勇士ウィリアム・ウォレス(1270-1305)の肖像画は8点ありますが、彼の写真は当然ありません。ウォレスの姿が忠実に描かれているか否か、分かる術はありません。
差別せずに親切にする
米国の作家、アン•ハーバートは1982年、レストランのランチョンマットに、「見返りを求めない小さな親切を、時や場所、相手を限定せずに実践しよう」と走り書きしました。この言葉は多くの人の共感を呼び、読み物や映画や文学を通じても普及しました。
素朴な言葉の力
父の病室に笑い声が響いていました。見舞客は、初老のトラック運転手ふたり、元演歌歌手、町工場の熟練工、農家の主婦ふたり、そして私です。
光の中で生きる
暗い朝でした。はがね色の雲が低く垂れ込め、部屋は薄暗かったので、明かりをつけて本を読み出しました。しかし、ちょうどその時、突然部屋が明るくなりました。外を見ると、風が東に雲を押しやって、切れ間から太陽がのぞいていました。空の様子をもっと見ようと窓に近づくと、「やみが消え去り、まことの光がすでに輝いているからです」(Ⅰヨハ2:8)という聖書の一節が心に浮かびました。
いつも親切に
子どもの頃、L.フランク・ボームのオズ・シリーズを愛読していましたが、最近、初版と同じ挿絵の入った「オズのリンキティンク」を見つけて、心優しいリンキティンク王の姿に、大笑いしました。青年のインガ王子は、堅実な善良さに満ち溢れた王様について、「彼は心優しく親切です。それは、賢さ以上に素晴らしいことです」と語ります。これは単純ですが、的を得たコメントです。