急がない祈り
昔、ハワイの人々は、まず神殿の外に長い間座って準備をし、中に入ると祭壇まではって進み祈ったとアリス・カホルスナは語ります。そして、外に出ると再び座って、祈りに「命を吹き込む」のです。彼らは島に来た宣教師の祈りは変だと思いました。立ったまま短く何かをつぶやいた後、アーメンと言っておしまいだったからです。人々は彼らの祈りを「息が吹き込まれていない祈り」と形容しました。
ギアをニュートラルに
軽トラックの運転手は、ドライブスルー洗車機に入る直前、下りて車の後ろに回り、回転ブラシに引っかからないように牽引フックをはずしました。そしてお金を払って、自動走路に入りましたが、ギアがドライブに入ったままでした。係員が「ニュートラルに!」と叫びましたが、窓が閉まっていて聞こえません。車はほとんど濡れず、たった4秒で通過しました。
休む理由
長生きしたいなら休暇を取りましょう。中年男性の会社役員の心臓病リスクを研究していたフィンランドのヘルシンキのチームが、40年後、被験者の追跡調査をしたところ、思いがけない発見をしました。休暇を取った人たちの死亡率が低かったのです。
忙殺される
近所のホームセンターの売り場には緑色の大きなボタンが設置されています。店員を呼ぶボタンですが、押すとタイマーが作動し、 1分以内に誰も来ないと商品の値引きをしてもらえます。
のんびりの目的
ラメシュは伝道が大好きです。イエスの話を職場で堂々とし、月一回、週末に地元に戻って福音を伝えます。人々は彼の情熱に引き込まれます。彼がのんびりすることを学んでからは尚更そうです。
やみに輝く光
激しい雷雨の後、私は犬のカリーと夜の散歩に出かけました。遠く知らない町に家族で引っ越して来て直面した数々の問題が、私を悩ませていました。期待に胸を膨らませてきたのに迷路にはまり込んだようでした。乱れる心と重い足取りの私の横で、カリーは草の匂いを嗅いでいます。ふと気づくと、そばを流れる小川のせせらぎが聞こえます。小さな光が土手に咲く野花の上を、ついたり消えたりしながら、飛び交っていました。蛍です。やみの中で点滅する光を見ながら、私は主の平安に包まれていきました。
元気を回復する
精神科医のロバート・コールズは、人に仕える仕事で燃え尽きた人には、そこに至るまでに前兆があると言います。最初のサインは疲労感。次は改善しないことに対する辛辣な感情、恨みや敵意、絶望感、抑うつ症状と続き、最後に燃え尽き症候群と診断されます。
旅する力
ある夏、短い期間に大量の原稿を書くという困難な仕事を引き受けました。来る日も来る日も、ひとりで原稿用紙に向かっていると疲れ切ってしまい、やる気が失せて投げ出したくなりました。そんな時、賢い友人が「ひと息入れて、ごちそうでも食べましょう」と言いました。
雑音を避ける
何年か前、携帯の電源を切って夜の礼拝に集まるように大学の学長が学生たちに提案しました。学生たちは渋々同意してチャペルに入りましたが、約一時間の音楽と祈りの礼拝式に静かに座って参加しました。後日、ある参加者は、あの経験は「余分な雑音を締め出して心を静める素晴らしい機会」だったと語りました。