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潮止まり

大海に影響を与える、月の引力について考えるのは面白いことです。それは潮の満ち引きを起こしますが、その中間には、「潮止まり」と呼ばれる短い時間があります。このとき、潮位は上がりも下がりもしません。科学者によれば、このとき海水は「ストレスのない状態」にあるそうです。それは潮の流れが変わる前の静かな一瞬なのです。

神の贈り物

良い睡眠は健康に必要です。なぜそうなのかは、まだ科学的に解明されていませんが、睡眠不足が引き起こすさまざまな弊害は分かっています。睡眠不足は老化を早め、肥満の原因になります。また風邪やインフルエンザ、さらには癌に至るまで、多くの病気の遠因となります。神が私たちの睡眠時間中にしてくださることは、まさに奇跡です。私たちは何もしていないのに、神は私たちのエネルギーを補給し、細胞を修復したり再生したりし、脳内の情報を整理させてくださいます。

睡眠不足の原因は色々で、中には自分では解決できないものもあります。聖書は働きすぎで睡眠不足になってはいけないと語っていいます(詩127:2)。睡眠は感謝して受けるべき神の贈り物ですから、もし十分に眠っていないなら、その原因を突き止めなければなりません。余分なものを買うために、朝早くから夜遅くまで起きて働いていませんか。人には任せられないと思って、あれこれの奉仕に手を出していませんか。

自分が起きて神のためにする仕事は、自分が寝ている間に神がなさる仕事以上に大切であるかのように行動する誘惑が、私たちにはあります。しかし、睡眠という神からの賜物を受け取らないことは、「私の仕事のほうが、あなたの仕事より重要です」と神に申し上げているようなものです。

神は、仕事や奉仕の奴隷になってよい人がいるとは思っておられません。神の贈り物として、私たちが睡眠をゆっくり楽しむことを願っておられます。

小休止

バルセロナから車で2時間ほど北にあるレストラン「エル・ブリ」は人気店で、6カ月先の予約まで一杯です。ところが、オーナーシェフのフェラン・アドリアは、多数の賞に輝いたこの店を2年間閉めることにしました。スタッフと一緒に将来のことをゆっくりと考え、革新的な計画を立てるためです。アドリアはヘミスフィア・マガジンの取材に答えて「いくつもの賞を取っているのになぜ変革するのか」と質問され、「毎日15時間も働いていたら、創造的なことはほとんどできません」と答えました。この人たちは、成功のただ中にあって最も大切なものを優先し、それに十分な時間を取ろうとしていたのです。

紀元1世紀のアンテオケの教会は、「…大ぜいの人が信じて主に立ち返った」(使11:21)ために、驚異的な発展をとげました。バルナバは新しく信じた人たちを教えるために、サウロ(後のパウロ)をタルソから連れて来ました(25-26節)。彼らは熱心に奉仕しましたが、それと平行して祈りと断食の時間をとって、主のみこころを求めました(13:2-3)。そのような中、神はアジヤに福音を伝える計画を彼らにお示しになりました。

フェラン・アドリアのように、考えたり計画したりするために2年間休業できる人はまれですが、どんな人でも熱心に祈る時間を生活の中に組み入れることはできます。神に向かって心を開いて熱心に祈るなら、神に栄誉をもたらす人生の歩みや奉仕が何であるかを、主は必ず示してくださいます。

 

心地よい眠り

1年で聖書を!
◆ 詩篇148-150
聖書のみことば レビ記26:1-12
 
平安のうちに私は身を横たえ、すぐ、眠りにつきます。主よ。あなただけが、私を安らかに住まわせてくださいます。―詩篇4:8

写真家アン・ゲデスは、眠っている赤ちゃんを撮影して秀作を発表しています。それらの作品は微笑みを呼びます。眠っている子どもにまさる平和の象徴はないでしょう。

止まれ!

1年で聖書を!
◆ 詩篇129-132
聖書のみことば 詩篇131
 
私は、自分のたましいを和らげ、静めました。乳離れした子が母親の前にいるように、私のたましいは乳離れした子のように私の前におります。―詩篇131:2

人生とは、忙しい会社のようなものです。やるべきこと、行くべき場所、会うべき人が途切れることはありません。意味のない人生を送りたい人はいませんが、忙しさに追われる毎日は、私たちから静寂の時間を奪ってしまいます。

立ち止まって見る

1年で聖書を!
◆ Ⅰ歴代誌4-6
聖書のみことば Ⅰ列王記19:1-12
 
静まって、わたしこそ神であることを知れ。―詩篇46:10(口語訳)

眼科医が「じっとして」と言ったら、私は逆らわずにじっとしています。医者が見ていない間に動いたりもしません。なぜかというと、彼は名医で、私の目を治そうとしているからです。私も協力しなければなりません。彼の指示を無視するのは愚かなことです。