親の訓練
ソフィア・ロバーツは、11歳で開胸手術を見学しました。こんな医療処置を見るには若すぎると考えられますが、父親のハロルド・ロバーツ・ジュニアが心臓外科医なのです。ソフィアは、2022年、30歳の外科研修医となっていました。父親と一緒に大動脈弁置換術を成功させました。ハロルドは言います。「私はこの子に自転車の乗り方を教えました。心臓の手術を教える日が来るなんて。これ以上に良いことがあるでしょうか。非常に感動しています」
子どもの願い
孫娘エリアナが、7歳の時のことです。学校でグアテマラの児童養護施設のビデオを見ると、母親に言いました。「あそこに行って手伝わなくちゃ!」母親は、大きくなったら考えようと答えました。
イエスに献身した形跡
カリフォルニアの大学の科学者たちが、携帯電話利用者たちのスワブ検査(綿棒で採取した検体の分子検査)を行い、どんなことが解明できるかを探りました。すると、さまざまなことが判明しました。例えば、被験者が、どんなせっけん、ローション、シャンプー、化粧品を使用したか、食べ物、飲み物、薬の摂取、さらには、着ていた服の種類などです。それらは全て、個々の被験者の生活スタイルを示す形跡です。
平和の御使い
ノラは平和的なデモに参加しました。正義を求めて抗議する人たちは、計画どおり、静かに行進しましたが、よそから2台のバスが来て扇動者たちが降り立ち、暴動が始まりました。ノラは失望して立ち去りました。彼らの善意は灰に帰したようでした。
町に喜びを
ワールドカップ史上最高の試合と称された2022年の決勝戦。フランス、アルゼンチン両チームは、3対3のスコアで延長戦を終了し、勝敗はPK戦に持ち込まれました。決勝ゴールを決めた瞬間、アルゼンチンの国中が歓喜に沸き立ちました。100万人以上がブエノスアイレスの町を埋め尽くし、嬉しくて大騒動する群衆のドローン映像が、ソーシャルメディアに拡散されました。BBCの記者は、町が喜びの炸裂で震えたと伝えました。
知ることと愛すること
スポーツ記者で34歳のジョナサン・ジャークスは「僕の息子は君を知っている?」という手記を書き、末期がんの闘病と遺される妻と幼い息子に対する思いを綴りました。キリスト者のジャークスも父を早く亡くしました。彼は寡婦や孤児の世話を促すみことばを示し(出22:22、イザ1:17、ヤコ1:27)、「天国で会う時に僕が尋ねることはただ一つ。僕の息子と妻に良くしてくれた? ……息子は君のことを知っている?」だと友人たちに宛てて書きました。
おばあちゃんクジラ
研究者が「グラニー(おばあちゃん)」と名付けたシャチは、「孫」に対する自分の役割の重要性を知っていたようです。最近、母親を亡くした孤児のシャチはまだ自立しておらず、誰かの保護と支援が必要でした。そこで、80歳を過ぎたおばあちゃんが並んで泳ぎ、幼いシャチに生きる術を伝授しました。餌のサケを囲い込んでもすぐ食べず、「孫」に食べさせるだけでなく、何を捕るべきか、また、その居場所を教えたりします。
信仰の遺産
米国のキリスト者の場合、母と祖母が信仰継承に多大な影響を及ぼしたと、2019年の調査で明らかになりました。信仰を継承した人の約3分の2は母のおかげだと言い、3分の1は祖父母(主に祖母)の功績だと答えました。
重荷を軽くする
女性たちで聖研のグループを立ち上げた途端、次々と辛い出来事がメンバーを襲い、私たちは急速に親しくなりました。父親を亡くしたり、生まれた子が全聾(ぜんろう)だったり、離婚後の結婚記念日や我が子を救急搬送したことなど、どれを取っても、独りでは負いきれない苦悩です。皆がそれぞれに弱い立場だったことが、互いに対して心を開きやすくしたようです。少し前までは、よく知らない人たちだったのに、一緒に泣いたり、祈ったりするうちに、私たちは強い絆で結ばれました。