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愛で関わる

メレディスの母親は、娘の結婚式でコリントの信徒への手紙一13章のみことばを朗読しました。これは「愛の章」と呼ばれていて結婚式にぴったりです。「愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない」(4節)。それを聞きながら、新郎新婦や列席者たちは、これが書かれた背景を知っているかしらと考えました。使徒パウロは恋愛の詩を書いたわけではありません。彼は、激化する反目を解決してほしいと教会の人たちに嘆願しているのです。

釣りざおと新しい友

ある日の午後、パティは近所の川のほとりで釣りをしました。魚釣りではありません。最近、この地区に引っ越してきたので、友だちが欲しかったのです。さおの先には、餌もルアーもありません。彼女は、頑丈なチョウザメ用のさおにクッキーの袋をくくりつけ、暑い夏の日に川下りするゴムボートの人たちに差し出しました。そのおもてなしは、皆にうけたようです。この独創的な方法で、彼女は隣人たちと知り合いになりました。彼女は文字通り、友だちを釣りに行ったのです。

人の世話をする

友人のドウェインの母シャーリーンは94歳で、とても小柄な人です。しかし、健康上の理由で自活できない息子のために、できるだけのことをします。彼女の部屋は、家の2階にありますが、客が来ると、ゆっくり16段の階段を降りてきます。愛する息子の介護を手伝うときもそうです。

低くされている者を愛す

教会に新しい家族が訪れました。私は車いすの少女に膝をついてあいさつし、私の介助犬カリーを紹介し、彼女のピンクのメガネと靴を褒めました。少女は言葉を話しませんが、その笑顔から、この出会いを喜んでいると分かりました。

話さずにいられない

ジョン・ダニエルスは言いました。「あのね、イエスは君を愛しているよ。すごく愛してるんだ」。彼の人生最期の言葉です。ホームレスの男性にお金をあげ、こう言って別れた直後、車にはねられて亡くなりました。葬儀の式次第には、こう書かれていました。「ジョンは、より多くの人に手を差し伸べる方法を思案していました。あの日曜日の午後、困窮する男性を助けた後、神は彼に世界に触れる手を授けられました。地元の全テレビ局が報道し、家族や友人のみならず全米の人の心を動かしたのです」

わたしの民を去らせなさい

アーロン・ダグラスの絵画『わたしの民を去らせよ』は、薄紫、緑、黄の鮮やかな色彩と伝統的なアフリカのモチーフを用いた作品です。旧約聖書のモーセの物語が、自由と正義を求めるアメリカの黒人の苦闘に結びつけて描かれており、高く評価されています。燃えさかる柴から現れ、エジプトにいるイスラエル民族の窮状を見た、と告げられる神。その神の「今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ」(出3:10)という宣託。これらは、光の筋で象徴的に表現されています。

真実のために偵察する

自分の間違いに気付かず、自己の正しさを信じる傾向が、人にはありますが、それは「兵士の思考」があるからだと、ジュリア・ガレフは自著で語ります。それは、自分が信じているものを正当化し、それを脅かすものから守ろうとする心理ですが、より有益な考え方は「偵察者の思考」だといいます。偵察の主眼は、脅威の排除ではなく、完全な真実の探求です。きれいごとではなく、不都合でも、不愉快でも、何がそこにあるのかを正直な目で正確に理解したいと思います。このような考え方の人は、生涯にわたって理解を深めていける謙虚な心を持っているといえます。

神は行動される

エリンは真面目で勤勉な事務員でしたが、不正行為の嫌疑で、調査中は出勤停止になりました。会社を辞めて抗議しようかと思いましたが、辞めるとかえって怪しまれるので、調査結果を待った方がいいと忠告されました。それで退職を思いとどまり、神に正義を示してくださいと祈りました。数カ月後、彼女の無実が証明されました。

全てを知る神

神は全知のお方ですが、ウォールストリート・ジャーナル紙の記事は、国家安全保障局(NSA)も、私たちについてかなり知っているといいます。スマホを持つ人は「デジタル足跡」を残す「メタデータ」を生み出します。個々のデータは取るに足らずとも、それらが組み合わされ、分析されれば、「これまでに考案された中で最も強力な調査ツールの一つ」になるといいます。メタデータをたどれば、いつ、どこへ行ったか、ピンポイントで特定できます。