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希望を見いだす

海洋学者シルビア・アールはサンゴ礁の衰退を憂いて、「ホープスポット」(希望の海)の保全と発展を目的に「ミッション・ブルー」という団体を立ち上げました。世界各地の「ホープスポット」は「海の健康にとって極めて重要」な場所であり、皆の暮らしに影響を与えます。この地域を念入りにケアするなら、海中の生態系の保全と絶滅危惧種の保護が可能になるといいます。

冒険しよう

最近素晴らしいものを見つけました。近所の林に小道を通って入っていくと、秘密の遊び場がありました。誰かの手作りでしょう。小枝で作ったはしごの上には見張り台。木には古い綱で作ったブランコのみならず、つり橋まで架けられていました。古い木や綱で冒険を楽しめるようにした人がいたのです。

御手の中で

俳優ウィリアム・シャトナーは、テレビのSFドラマシリーズ『スタートレック』でカーク船長を演じましたが、実際に宇宙に行けるとは思いもよらないことでした。彼は11分間の宇宙飛行の後、「あれほど感動する経験は他にはない」と興奮して語りました。「青い色はすぐ過ぎて、漆黒の闇がありました。下を見ると青、上は真っ暗闇です」と述べ、「美しい青の層は薄く、一瞬で通り抜けてしまいました」と続けました。

神が仰せられた

発明家のアレクサンダー・グラハム・ベルは、1876年、電話の実験に初めて成功しました。助手のトーマス・ワトソンに電話をかけ、「ワトソン君、ちょっと来てくれ」と言ったのです。雑音混じりで聞きづらいものでしたが、何と言ったのかは十分に分かりました。このベルの第一声は、人類の通信にとって、新しい時代の夜明けでした。

想像力豊かな信仰

嵐の前ぶれの強風に白樺の若枝がなびいています。「ほら、おじいちゃん。木が神様に手を振ってるよ!」と、はしゃぐ孫の姿に笑みがこぼれました。同時に、自分にもあんな想像力豊かな信仰があるかしらと自問しました。

深い絆

イラクから米国に移民したアミナと生粋のアメリカ人のジョセフは、相反する主張のデモ行進に参加していました。私たちは、民族や政治信条で分断された人々は互いを憎悪していると信じ込まされています。しかし、ジョセフが暴力を振るわれそうになったとき、アミナは助けに駆けよりました。ジョセフは、報道記者に「自分たちは全く相容れないけれど、『それはダメ』という共通の瞬間がある」と語りました。ふたりは、政治信条より深い何かで結ばれていました。

いじった

無神論者の著名な天文学者が1980年代初頭に「事実の常識的な解釈は、超知性の存在が物理学、化学、生物学をいじったというものだ」と書きました。実存する証拠は、何かが宇宙を設計したように見えると述べ、「無目的に働く力は自然界には存在しない」とも語りました。つまり、目に見えるものはすべて、誰かが計画したように見えると言ったのです。しかし、彼は無神論者のままでした。

私たちの神は偉大

指紋は長年、個人を特定するために使われてきましたが、コピーによって偽造できます。眼の虹彩も信頼できる方法ですが、コンタクトレンズでゆがめられます。生体認証も失敗の可能性があるといいます。では、失敗のないものは何でしょう。実は、人の血管パターンは唯一無二で、偽造不可能ということです。あなたの静脈マップは、地球上のすべての人の中からあなたを特定できます。

光、あれ

娘が赤ん坊の頃、私は彼女に物の名を口で言って教えました。これから探検する広い世界を理解する助けとなり、語彙も増やせると思い、周りの物の名前を告げたり、触らせてからその物の名前を口で言ったりしていました。私たち夫婦は、娘の最初の発語は「ママ」か「パパ」が自然だろうと何となく思っていましたが、驚いたことにそれは全く別の言葉でした。ある日、娘の小さな口は、私が教えた「ひかり」をまねしようとして、「かり」とかわいい声でささやいたのです。