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ちょうどよい

地球は太陽の熱の恩恵を受けるために絶妙な距離にあると科学者たちは語ります。少しでも近ければ金星のように砂漠化し、遠ければ火星のように凍ります。地球はまた、ちょうどよい重力を生む大きさです。小さすぎると月のように無重力になり、不毛の地に、大きすぎると、過大な重力のため有毒ガスが木星のように溜まり、生命体は窒息します。

ちっぽけだと感じても

デヴィッド・リーン監督の『アラビアのロレンス』は、アカデミー賞受賞監督のスティーブン・スピルバーグなど、多くの映画人に影響を与えました。スピルバーグは「自分が未熟だと感じました。未だにそう感じます。それほどあれは偉大なのです」と語っています。

新しいレンズを通して

近視なのに眼鏡を嫌がる18歳の私に、父は「木は緑のかたまりじゃなくて、葉っぱの一枚一枚が見えるよ」と言いました。その通り。眼鏡は世界を美しく変えてくれました。

チャンスを逃さないで

週の半ば、祈り会が始まる前、私たちは前の晩の中秋の名月の話をしていました。月は地平線の上に鎮座しているかのように、大きく際立っていました。白髪のウェッブさんは、その場にいた最年長者でした。彼女は、神の壮大な自然を心から愛していました。当時、私たち夫婦は、ふたりの幼い子どもを育てていたので、彼女は助言をしたいと思ったのでしょう。「赤ちゃんに月を見せるチャンスを逃さないでね」と言いました。

神のかたち

美しい小麦色の肌に異変が生じ、彼女は恐れました。自分が自分でなくなるようでした。彼女はその「白斑」を厚化粧で隠しました。白斑とは色素細胞が減少し、その結果、皮膚の色が抜けてしまう病気です。

驚くほど特別

ロンドン動物園によると人は特別ではないそうです。彼らは2005年「自然環境におけるヒト」という展示を4日間行いました。展示される「ヒト」がインターネットの公募で選ばれ、餌、生息地、脅威などについての掲示板が作られました。動物園の広報担当者は、ヒトが特別だという意識を軽減させることが、この展示の目的だと語りました。展示された「ヒト」のひとりは、その趣旨に賛同し 「動物としてヒトを見てもらうなら、私たちは、そんなに特別ではないと認識してもらえるで しょう」と語りました。

美を楽しむ

市民病院の長い廊下を歩いていて、目が釘付けになりました。深みのあるパステルで描かれたアメリカ原住民ナバホ族の絵は、私を魅了し、前を行く夫に「ねえ!」と声を掛けました。そして、他の絵には目もくれず、その絵を見つめ「美しいわ」とつぶやきました。

創造の喜び

カリフォルニア州バハ近くの沖合、水深約1,200メートルの深海で、潮流に乗って踊る珍しいクラゲが撮影されました。それは暗黒の海を背景に、青、紫、ピンクの蛍光色で光り、触手は傘の動きに合わせて、優雅に動いています。ナショナルジオグラフィックのビデオでこのクラゲを見て、神はなぜ、この柔らかい生き物をこんなに美しく造られたのだろうと思いました。2017年10月の時点で、2,000種ほどのクラゲが見つかっているといいます。

造り主と支え主

スイス人の時計職人のフィリップは、虫眼鏡とピンセットを使ってゼンマイ式時計の細かい部品を分解し、掃除し、そして再び組み立てる工程を説明してくれました。複雑な部品を前に、最も重要な部品であるゼンマイも見せてくれました。ゼンマイはすべての歯車を動かし、時を正確に刻ませる部品です。時計は、どんなに巧みに設計されていても、ゼンマイが無くては動きません。