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驚くほど特別

ロンドン動物園によると人は特別ではないそうです。彼らは2005年「自然環境におけるヒト」という展示を4日間行いました。展示される「ヒト」がインターネットの公募で選ばれ、餌、生息地、脅威などについての掲示板が作られました。動物園の広報担当者は、ヒトが特別だという意識を軽減させることが、この展示の目的だと語りました。展示された「ヒト」のひとりは、その趣旨に賛同し 「動物としてヒトを見てもらうなら、私たちは、そんなに特別ではないと認識してもらえるで しょう」と語りました。

美を楽しむ

市民病院の長い廊下を歩いていて、目が釘付けになりました。深みのあるパステルで描かれたアメリカ原住民ナバホ族の絵は、私を魅了し、前を行く夫に「ねえ!」と声を掛けました。そして、他の絵には目もくれず、その絵を見つめ「美しいわ」とつぶやきました。

創造の喜び

カリフォルニア州バハ近くの沖合、水深約1,200メートルの深海で、潮流に乗って踊る珍しいクラゲが撮影されました。それは暗黒の海を背景に、青、紫、ピンクの蛍光色で光り、触手は傘の動きに合わせて、優雅に動いています。ナショナルジオグラフィックのビデオでこのクラゲを見て、神はなぜ、この柔らかい生き物をこんなに美しく造られたのだろうと思いました。2017年10月の時点で、2,000種ほどのクラゲが見つかっているといいます。

造り主と支え主

スイス人の時計職人のフィリップは、虫眼鏡とピンセットを使ってゼンマイ式時計の細かい部品を分解し、掃除し、そして再び組み立てる工程を説明してくれました。複雑な部品を前に、最も重要な部品であるゼンマイも見せてくれました。ゼンマイはすべての歯車を動かし、時を正確に刻ませる部品です。時計は、どんなに巧みに設計されていても、ゼンマイが無くては動きません。

静かな畏敬の念

私の生活は慌ただしいと常々感じています。会議から会議に移り、折り返し電話を繰り返し、延々と続く「やる事メモ」をつぶしていきます。ある日曜日、疲労困憊で庭のハンモックに倒れ込みました。スマホは家の中、夫も子どもたちも家にいました。最初はほんの少しだけのつもりだったのに、その静けさの中には、留まりたいと思わせる数々のものがありました。きしむハンモックの穏やかな音、ラベンダーの周りを飛ぶ蜂の音、鳥の羽音も聞こえました。空は抜けるような青さで、白い雲が風に乗って流れています。

藻と珪藻

友人のスマホには顕微鏡で撮影した珪藻(けいそう)の写真がありました。「珪藻って何?」と尋ねると、彼女は「珪藻は藻のようなものだけど、簡単には見られないの。レンズに油を垂らしたり、死んでいないと見えないこともあるわ」と説明してくれました。私は友人がスクロールする写真を驚きながら見ました。そして、神が生命体に組み込まれた、顕微鏡でしか見られない緻密さに感動しました。

被造物の歌

科学者たちは、宇宙の音や波動を観察することができると言います。宇宙の星は、神秘的な夜空を静かに動いているのではなく、音楽を奏でていることが発見されました。ザトウクジラの鳴き声が人に聞こえないように、星の響きも、人間の耳が捉える周波数ではありません。しかし、星の音やクジラや他の被造物の声は混じり合って、神の偉大さを告げる交響楽を奏でています。

詩篇は「天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。昼は昼へ、話を伝え、夜は夜へ、知識を示す。話もなく、ことばもなく、その声も聞かれない。しかし、その呼び声は全地に響き渡り、そのことばは、地の果てまで届いた」(19:1-4)と述べています。

新約聖書では、使徒パウロが次のような啓示を語っています。「天にあるもの、地にあるもの、見えるもの、また見えないもの…万物は、御子によって造られ、御子のために造られたのです」(コロ1:16)。この啓示に応えるように、自然界の何もかもが、造り主に向かって歌います。私たちも万物といっしょに「手の幅で天を推し量」(イザ40:12)るお方の偉大さを歌いましょう。

獣に尋ねてみよ

孫たちが保護されたハクトウワシに見とれていました。触らせてももらえました。私は、ワシを腕に乗せた動物園のボランティアの説明に驚きました。雄のワシは翼を広げると約2メートルにもなりますが、骨が空洞なので、体重は3.6キロしかありません。

星の向こうに

アメリカ航空宇宙局(略称NASA)は、米国の宇宙開発の研究拠点として設立され、2011年に30周年を祝いました。その間、355名以上の飛行士がスペースシャトルで地球と宇宙を往復し国際宇宙ステーションを建設しました。5機のシャトルが引退した後は、深宇宙の探査に乗り出しました。