教えを受け入れる心
キャットは妊娠が分かると生まれてくる子のために高校を中退しました。そして15年後、働きながら3人の子どもを育てていましたが、美容師になるのが夢でした。美容学校に進むには高卒の資格が必要です。それで、恥ずかしくても頑張って無料の夜間高校で学び始めました。そして語ります。「この体験は私の人生を変えました。私を信じて励ましてくれる素晴らしい先生に出会いました」
仕事をやり遂げる
ジニー・ヒスロップは2024年、修士号を取得しました。授与式では会場の人が総立ちで拍手喝采しました。なぜなら、教科の履修を終えてから84年経っていたからです。1941年、ジニーは修士論文を提出する段階にいました。しかし、恋人ジョージが第二次世界大戦に召集されたため二人はすぐに結婚。彼女は学位取得を後回しにして夫のいる基地の町に向かいました。そして長い年月の後、初志を貫徹したのです。
できることをした
スーパーのレジ係が、袋入りのカップケーキ、誕生日カード、ポテトチップスをスキャンして合計額を告げました。すると女性の顔が曇りました。引詰め髪のおくれ毛が疲れた顔にかかり、幼い子が母親の気を引こうと隣でぐずっていました。彼女は「すみません、何か返しますね。この子の誕生祝いのためだったんですが…」と、悲しそうにため息をつきました。
ともに働く
ジョーは新設の慈善事業の運営に忙しく、毎日長時間働き、帰宅しても家族と過ごす時間や気力、体力は残っていませんでした。ついに過労で入院し、友人がチームを作って協力しようと申し出ました。しかし、そうなれば、自分の思い通りにいかないことも起こります。でも、このままではどうにもなりません。ついに、神と友人を信じて仕事を分担し、権限を委譲する決意をしました。そして今、神が遣わされた助け無しには、事業の発展も家族の幸福もなかっただろうと語ります。
最も小さい者に仕える
彼の名はスペンサーですが、皆はスペンスと呼びます。高校時代は陸上競技の花形選手で、全額給付の奨学金を得て一流大学で学び、現在は化学工学の分野で成功しています。しかし、自分の偉業について聞かれると、それらには一切言及せず、ニカラグアの貧困地区に設立した教育プログラムについて語ります。今も現地に通ってその運営にかかわっていると言い、この人たちに仕えることで、どれほど自分の人生が充実しているか、熱く語るのです。
王家の人
シルヴィアは夫婦でスコットランドの舞踏会に行き、英国の女王に会いました。その後、女王一家が訪問を希望されていると言われ、ふさわしく歓迎できるかしらと不安でした。卓上に飾る花を庭で摘んでいても、胸が苦しくなりました。すると、神が語られました。王の王なる神が、いつもともにいるではないかと…。シルヴィアの心は平安になり「要するに、ただ女王さまが来られるというだけなんだから」と思えました。
より大きなもの
英国サウサンプトンの「オクトーバー・ブックス」の引っ越しを200人以上のボランティアが手伝いました。彼らは列を作って、同じ通りの新しい店まで本をバケツリレーで運びました。店の従業員は「その光景に感動しました。みなさんは、自分より大きな何かにかかわりたいと思ってくださったのです」と語りました。
本当の隣人
メアリーは、週の半ばに行われる教会の集会を楽しみにしています。いっしょに祈り、礼拝し、前の日曜日の礼拝説教について話し合います。その日は、このつらい世の中で「教会に行くこと」と「教会であること」の違いについて話し合う予定でした。彼女は、友だちと活発な意見交換ができることを楽しみにしていました。
忠実な兵役
第一次世界大戦での経験から、C.S.ルイスは兵役のストレスについて身をもって知っていました。彼は第二次世界大戦のとき、兵士が直面しなければならない苦難について語りました。「戦場の兵士の生活は、私たちが様々な逆境で抱く恐怖のすべてを合わせ持ちます。病気のときのように痛みと死という脅威にさらされ、貧困にあえぐときのように寒さ、暑さ、餓えと渇き、劣悪な住環境に耐えさせられます。奴隷のように、労苦、屈辱、不公正、支配者の気まぐれという脅威にさらされ、流刑にされた人のように、愛する者から引き離されます。」