より大きなもの
英国サウサンプトンの「オクトーバー・ブックス」の引っ越しを200人以上のボランティアが手伝いました。彼らは列を作って、同じ通りの新しい店まで本をバケツリレーで運びました。店の従業員は「その光景に感動しました。みなさんは、自分より大きな何かにかかわりたいと思ってくださったのです」と語りました。
本当の隣人
メアリーは、週の半ばに行われる教会の集会を楽しみにしています。いっしょに祈り、礼拝し、前の日曜日の礼拝説教について話し合います。その日は、このつらい世の中で「教会に行くこと」と「教会であること」の違いについて話し合う予定でした。彼女は、友だちと活発な意見交換ができることを楽しみにしていました。
忠実な兵役
第一次世界大戦での経験から、C.S.ルイスは兵役のストレスについて身をもって知っていました。彼は第二次世界大戦のとき、兵士が直面しなければならない苦難について語りました。「戦場の兵士の生活は、私たちが様々な逆境で抱く恐怖のすべてを合わせ持ちます。病気のときのように痛みと死という脅威にさらされ、貧困にあえぐときのように寒さ、暑さ、餓えと渇き、劣悪な住環境に耐えさせられます。奴隷のように、労苦、屈辱、不公正、支配者の気まぐれという脅威にさらされ、流刑にされた人のように、愛する者から引き離されます。」
平凡な人たち
ギデオンの話、士師記6章は、私を励ましてくれます。ギデオンは平凡な人でした。彼は農夫で、臆病な性格でした。神は、イスラエル人をミデヤン人から救いなさいとギデオンを召されましたが、彼の最初の返答は「ああ、主よ。私にどのようにしてイスラエルを救うことができましょう。ご存じのように、私の分団はマナセのうちで最も弱く、私は父の家で一番若いのです」でした (士6:15)。神は、ご自分がギデオンと共にいるので、命じられたことを成就できると約束されました(16節)。ギデオンの従順はイスラエルに勝利をもたらし、彼は信仰の偉大な勇士のひとりに数えられています(ヘブ11:32)。
夜の声
詩篇134篇は3節だけしかありませんが、小さいことが大きな意味をもつという証明書です。最初の2節は、夜ごとに神の家で仕える祭司たちへの訓戒です。聖所は暗くて、がらんとしています。これといったことは起こりません。少なくとも、起こりそうにありません。それでも祭司たちは、「聖所に向かってあなたがたの手を上げ、主をほめたたえよ」と促されます(2節)。3節は会衆の声です。夜の暗闇と孤独に、「天地を造られた主が、シオンからあなたを祝福されるように」と呼びかけます。
訪問者
最近、定年退職した人に、毎日会社に行かないようになって、代わりに何をしているのかと尋ねた友人がいました。すると、「私は『訪問者』をしている」と答えたのだそうです。その人は、教会や近所にいた人で病院や介護施設に入った人や、ひとり暮らしをしている人、もしくは、話相手を必要としている人たちを訪問して、一緒にしゃべったり祈ったりしている、と言います。私の友人は、その人の明確な目的意識と他人に対する思いやりに感動しました。
中国のことわざ
中国のことわざは日常を取り扱った内容が多く、その背景に物語がある場合がほとんどです。「苗をひっぱって生育を助ける」ということわざは、宋の時代のせっかちな人の話が出所です。彼は米を植えたあと、その生育を心待ちにしていましたが、ふとあることを思いつきました。すべての稲を、少し上に引っ張るのです。この作業を一生懸命した後、水田を見渡すと、稲が伸びて「育った」ように見えました。彼は大喜びしましたが、その喜びは長つづきしませんでした。翌日、稲はしおれ始めました。根が地中に少ししか入っていなかったからです。
つなぎ合わせる
私の65歳のバースデープレゼントに、妻のジャネットがドレッドノートD-35型のギターを買ってくれました。1900年代初頭に開発されたドレッドノートは、当時設計された他のギターよりも大型で、はっきりとした大きな音が出ます。第一次世界大戦時のイギリス戦艦、HMSドレッドノートにちなんで、その名前がつけられました。D-35の裏面は独特です。というのは、幅の広い良質なローズウッド木材が不足していたので、小さめの板3枚を張り合わせたからです。その結果、より豊かな音色になりました。
奉仕の場
昨年、私たちの町は猛吹雪に襲われました。雪や氷で重くなった大木の枝が折れてあちこちで電線を切断し、町中の会社や家庭が数日間停電しました。私たちの家も被害に遭いました。最低限の電気は自家発電でまかなえましたが、料理はできません。そこで臨時休業のレストランを何軒も通り過ぎ、食事ができる店を探して、ずいぶん遠くまで出かけました。やっと営業中のレストランを見つけましたが、そこには、私たちと同じ考えのお腹をすかせた人たちがいっぱいいて、店内はごった返していました。