バケットリスト
最近、私の友人は「妹をヨーロッパ旅行に連れて行って、『バケットリスト』(死ぬまでにやっておきたいこと)のひとつをやり遂げたよ」と言いました。友人は何度もヨーロッパに行ったことがありますが、妹さんは一度もありませんでした。私は、彼の死ぬまでにやっておきたいことのひとつがこれだと知って、少し驚きました。受益者が彼自身ではなかったからです。自分の夢や目標の中で、「人にしてあげたい」という内容のものはどれぐらいあるでしょう。少し考えさせられました。
あらゆる助け
コネチカット州ニュータウンの小学校で銃乱射事件が起きたとき、大勢の人々は、何かをしなければという気持ちになりました。それで、けが人のために献血をした人がいたり、救援に従事する人たちに無料でランチやコーヒーを提供したレストランもありました。慰めの手紙を書いたり、ただ抱きしめる人たちもいました。子どもたちのために募金をしたり、ぬいぐるみを送ったり、カウンセリングを申し出る人たちもいました。それぞれが自分の性格や能力にふさわしく、自分の持っているもので、自分にできることをしました。
固い決意
戦火によって母国を追われた難民のニュースをテレビで見ていて、10歳の少女の言葉に胸を打たれました。帰国できる可能性はほとんどないのに、「家に帰ったら近所のみんなを訪問したり、友だちと遊んだりするわ」と、きっぱり語りました。「父さんは家が無いと言ったけど、私たちで何とかするわと答えたの」とも言いました。
左側通行の由来
アメリカでは、車は道路の右側を走ります。ですから、世界には車が左側を通行する国があることを、いつも興味深く思っていました。イギリスに旅行したとき、ロンドン観光のツアーガイドから、車は左側通行という英国の法律の根拠かもしれない、という仮説を聞きました。それによると、1800年代までは馬車も歩行者も、道の同じ側を使っていたそうです。しかし、馬車が道路の右側を通っていると、御者の手にある馬の鞭(むち)が通行人に当たることがありました。この危険を避けるために、馬車は道路の左側を通行しなければならないという法律を定めて、歩行者の安全を守るようにしたというものです。
愛するために愛される
ヒトラー政権下のドイツにあって、ディートリッヒ・ボンヘッファーの生活は、日々、危険と隣り合わせでした。しかし、彼は亡命せずに母国に留まりました。考えるに、使徒パウロと同じ気持ちだったのでしょう。つまり、自分の心からの願いは天の御国に行くことだけれども、自分が必要とされている場所に留まることが、目下の神のみこころだと信じているという気持ちです(ピリ1:21)。そして、彼はドイツに留まり、牧師として秘密礼拝を行い、ヒトラーの悪政に抵抗しました。
優しくイエスを証する
何年も昔のこと、橋から約12メートル下に落下する事故に遭い、命にかかわるけがをして入院しました。そのとき、同室の患者の奥さんが言いました。「あなたの事故のことを主人から聞きました。神があなたの命を救ったのは、あなたをお用いになりたいからだと信じます。私たちはあなたのために祈っています。」
黄金律
自分がしてもらいたいように他の人にしてあげなさいという教えは黄金律で、多くの宗教で語られています。しかしイエスの独特なところは、今日の聖書のみことばの「それで」にあります。イエスはまず、天の御父の寛大さを表されたのです。