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それはもう思い出さない

クリスチャンになった当初、私はいやな予感に悩まされました。イエスが再臨されたなら、自分のすべての罪は巨大スクリーンに映し出され、みんなに知られてしまうと思っていたのです。

いつまでも続く後悔

才能豊かなピアニストと話していたとき、何か楽器を演奏しますかと尋ねられました。「私が音を出せるのは、ラジオぐらいです」と答えると、彼女は笑って、楽器を弾きたいと思ったことはなかったのですかと尋ねました。私はきまり悪げに、「子どもの頃、ピアノを習っていたのですが、やめてしまいました」と答えました。ピアノをつづけなかったことは、今となっては悔やまれます。音楽が好きなので、ピアノが弾けたらどんなに良いかと思います。このような会話で改めて思わされるのは、人生の選択についてです。それぞれの人生は、多くの場合、自分の選択によって作られ、自らの選択の中には悔やまれるものもあります。

うっかりして

遊びに来ていた孫のアレックスを送って行ったとき、ひどい渋滞に巻き込まれました。私の車は巧みに割り込んできた車に押しやられて、高速道路料金を前払いしている車だけが通ることのできる車線に入りこんでしまいました。アレックスによると、私のナンバープレートの写真が撮られ、違反チケットが後日送られてくるのだそうです。私はおもしろくありませんでした。意図的に違反したわけではないのに、罰金を払わなければなりません。

暴露したい心

アメリカの私立探偵は、ドアを叩いて出て来た人にバッジを見せ、「私たちがここに来た理由をご説明する必要はありませんね」と告げるそうです。大抵の場合、相手は唖然として「どうやって分かったんだ」と答え、ずっと昔に犯し、隠しつづけてきた昔の犯罪について話し始めるそうです。ロン・ロゼンバウム氏は、スミソニアン誌に次のように記しています。「良心とは人間の根幹にあるパワーだ。心は隠しごとを暴露したくてうずうずしている。このエネルギーに出口を与えればよいのだ。」

罪をやっつけた正義の味方

少し前ですが「あなたが罪を犯さないでいられた、一番長い期間とはどのぐらいですか。一週間、一日、それとも1時間ですか」と尋ねられました。なかなかきびしい質問です。正直な人なら、罪を犯さなかった日は一日もないと言うでしょう。しかし、この一週間を振り返って、神に「〇〇の罪を犯しました」と告白したことがあるかというと、それは無いかもしれません。そういう場合でも、この一週間、思いでも行いでも、まったく罪を犯さなかったと言うなら、それは自分を欺いていることになります。

過去と向き合う

刑務所伝道団体「プリズン・フェローシップ」の創設者であるチャールズ・コルソンは、40年間、イエス・キリストの福音を受刑者に伝える働きをしてきましたが、2012年4月に召天しました。ある新聞は、「『ニクソン時代の汚れた詐欺師』チャールズ・コルソン死去、80歳」という見出しで彼の死を伝えました。昔、大統領補佐官だった頃、コルソンは政敵に対して冷淡な人でした。しかし、救い主キリストに出会って、すっかり変えられました。これほどの変貌を遂げた人の訃報が、このように伝えられたことに、少なからず驚いています。

解放の原則

ゲイル・ブランキは自著「今すぐ50個手放しなさい!」で、「手放しのルール」として、人生から「がらくたの山」を一掃する方法を記しています。最初の原則はこれです。「もし、それを見ると落ち込んだり、ひっかかったり、自分で自分が嫌になったりするなら、それを捨てるなり、誰かにあげるなり、売るなりして、自分の前から消し去りなさい。そして、前進しましょう。」

立ち直る

トリニティー大学のスカッシュチームは大学スポーツ史上最長の252連勝を誇っていましたが、2012年1月18日、エール大学に破れ、この記録に終止符を打ちました。14年ぶりの敗戦の翌朝、コーチのポール・アサイアント氏は、「さあ、切り替えてまた頑張れ」というメールを友人から受け取りました。そのメールを送った有名なアメフトのコーチは10日後、全米で最も人気のスポーツイベント、NFLスーパーボウルで敗北しました。私たちはみんな、それぞれの敗戦に耐えなければなりません。

C.S.ルイスからの手紙

ニューヨーク市のブルックリンに住んでいた高校生ハーヴィ・カールセンは1961年9月、イギリスのC. S. ルイスに手紙を書きました。ルイス著の『悪魔の手紙』を読んだハーヴィは、「この本を執筆中、サタンの妨害を受けましたか。もし受けたなら、どうやってそれに対抗しましたか」と質問しました。