神とともに闘う
米国陸軍のデズモンド・ドスの英雄的な行為は、2016年の映画「ハクソー・リッジ」で描かれました。ドスは人の命を奪うことを神が禁じていると信じていたので、陸軍の衛生兵として、自らの命の危険も顧みず、人命救助に尽くしました。「ドス一等兵は、退くことを拒んで弾丸の降り注ぐ最前線に留まり、多くの負傷兵を一人、また一人と要塞の斜面まで運び出した。…敵の爆撃や機銃掃射に全く怯まず、砲兵将校を支援した」と、1945年10月12日の勲章授与式で称えられました。
剪定
ロシアンセージにミツバチが止まりました。鮮やかな青紫の小花が、繁茂した茎に群れ咲く姿に魅了されたのでしょう。昨秋、妻の両親が根本近くまで刈り込むのを見て、もう終わりだと思いました。しかし、あの剪定が、この成果を実らせたのです。
やっと自由
レバノン内戦の際に5年間も拘束された英国人ジャーナリスト、ジョン・マッカーシーは、20年を経て、解放の交渉人ジャンドメニコ・ピッコと面会し、「私の自由をありがとう」と厳かに心からの謝辞を述べました。ピッコの交渉は生命の危険を伴ったのです。
爆音
大みそかの打ち上げ花火は世界各地の風物詩ですが、その爆音は、あえて大きく響くように作られています。花火は、大気を引き裂くようにできていて、繰り返す炸裂音は低空のものほど大きく大気を揺さぶるそうです。
七面鳥から学ぶ
突然、七面鳥の話で恐縮ですが、週末を過ごした山小屋の前を毎日、群で通っていたのです。大きな爪で荒々しく地面を引っかき、何かついばんでいました。七面鳥の観察は初めてなので確証はありませんが、恐らく食べているのでしょう。栄養になるものは何も無さそうなのに、12羽ほどは皆、丸々太っていました。
登れない壁はない
生徒たちをアスレチックコースに連れて行きました。ハーネスを装着し、2メートル半の壁を登るのです。成功した生徒たちは、ハーネスを信じて下を見ず、登りつづけるように後続を励ましました。ある女の子はバックルを締めてもらっている間も壁を見つめ、「絶対無理」とつぶやきましたが、頑張れと声をかけられ、歓声の中、頂上にたどりつきした。
希望を選ぶ
私は世界で多くの人が悩まされている季節性感情障害(SAD)を患うひとりです。これは、冬の日が短く、太陽の光をあまり浴びられない地域に多いうつ病の一種です。凍てついた冬の呪いが永遠に続くのではと不安になると、私は、昼が伸び、暖かい日が訪れる兆候はないかと探し始めます。
大蛇と戦う
大蛇と戦ったことがありますか。作家ユージン・ピーターソンは、無い人はいないと思っています。彼の著書『長年、同じ方向に従っていくうちに』(未訳)は、「大蛇は恐怖の投影だ。自分に害を及ぼすかもしれない…、力の差が歴然たるもの」だと語ります。そして、人生は「大蛇」、すなわち大病や突然の失業、結婚生活の破綻、子どもの非行、疎遠な親子関係など、大きな危険をはらんでいるといいます。人はもろく、ひとりでは立ち向かえません。
トラブルとつきあう
温度計の針が跳ね上がっていました。車を路肩に停め、エンジンを切って車外に出ると、ボンネットから煙が上がり、エンジンがシューシューと音を立てています。少しバックさせると、オイル漏れを発見しました。ヘッドガスケットがやられたのです。私はため息をつきました。少し前に高額な修理をしたばかり。こうも続くトラブルにうんざりしました。