指揮者を見て
世界的に有名なバイオリニストのジョシュア・ベルは、アカデミー室内管弦楽団を独自の方法で指揮します。指揮棒は振らず、ストラディバリウスを弾いて、44名のメンバーといっしょに演奏するのです。ベルはラジオ番組で「バイオリンを弾きながらでも様々な指示を出すことができます。メンバーは、私のバイオリンの音や眉の動き、弓使いの小さな変化で、私の求める音を理解します」と語りました。
わたしのもとに来なさい
イエスはこの世に住まわれた間、御もとに来るようにと、人々を招かれました。今も招いておられます(ヨハ6:35)。では、イエスと父なる神は、私たちに何をくださるのでしょう。
ただ信頼する
むかし、幼い息子たちを医者に連れていくのは、ちょっとした体験でした。待合室にはおもちゃがいっぱいあって、子どもが遊べるようになっていました。また子ども用の本もたくさんあって、読んでやることもできました。ですから、そこまでは大丈夫です。しかし、診察室に行こうと子どもを抱き上げた途端、事態は急変します。看護師が注射器を持って近づいてくると、それまでの楽しさは恐ろしさに変貌します。看護師がそばに来ると、子どもは私の首にぎゅっとしがみつきました。助けを求めてしがみつくのは、注射が自分のためになると知らなかったからです。
家探しの蟻
ブリストル大学の研究者によると、ヨーロッパの岩蟻は人間以上に住宅市場を熟知していると言えるかもしれません。蟻の一族は偵察隊を使って、絶えず自分たち共同体の生活状況を観察しているそうです。蟻は研究者も驚くような複雑な社会的能力を駆使して力を合わせ、女王蟻とその幼虫のために、広さ、暗さ、また安全性に富んだ最高の住居を提供しようとします。
神の手
新型の宇宙望遠鏡を使って、今までとは異なる光のスペクトルを捉えようとしていたNASAの研究者たちは、望遠鏡が撮影した一枚の写真を見て驚きました。そこには青や紫、緑や金に輝く手のひらのようなものが写っていました。これを「神の手」という人もいました。
あなたの モットーは?
グラグ・クルードはアニメ映画に登場する原始人で、一家の主ですが、自分の洞穴以外に安全な場所はないと信じています。夜は安全のために、家族が身を寄せ合って眠ります。十代の娘の冒険心の芽は、危険なので摘み取らなければならないと思っています。彼のモットーは、「常に恐怖心を忘れるな」、すなわち、「いつも恐れていなさい」です。
イエスは まだここに?
コロラド州で2013年6月に起こったブラック・フォレストの山火事で、500戸以上の家が焼失しましたが、テッド・ロバートソンの家もそのうちの一軒でした。避難指示が解除され焼け跡に戻ると、テッドは灰や瓦礫をかき分けて、家族の大切なあるものを探しました。それは切手ほどの大きさの赤子のイエスの陶器人形で、妻の手作りでした。黒焦げの瓦礫をかき分けながら、「赤子のイエスは、まだここにいらっしゃるだろうか」と考えていました。
石が叫ぶ
毎年、クリスマスはどんどん商業化されていくようです。キリスト教国と言われる国でさえ、この季節は、神を礼拝するよりショッピングにいそしむ季節になっています。趣向を凝らしたクリスマス行事を企画し、プレゼントの買い物に奔走するというプレッシャーは、クリスマスの本当の意味、つまり神のひとり子、この世の救い主であるイエスが誕生されたことを思い巡らすのを難しくします。
垣間見る者から探求者へ
娘のキャサリンが、まだ小さくて、歩いたり這ったりできなかったときのことです。あっちに行ってとか、放っておいてと主張するとき、彼女には独特の方法がありました。それは、目を閉じることです。自分が見えないなら、相手からも自分は見えないという理論らしく、車のチャイルドシートに座らされていて初対面の人に話しかけられたときや、ベビーチェアに座らされていて嫌いな食べ物が出されたとき、また、「もう寝なさい」と言われたときなどは、そんなことをしていました。