罪を認めて
かんではいけないと分かっているので、我が家の愛犬ウインストンは、ずる賢く「忍び足」で無防備に置かれた靴に近づきます。さりげなくぶらぶらと向かっていき、それをくわえます。そして、ゆっくりと外に出ていきます。誰にも見とがめられなければ……。
洗ってください
融雪剤のせいで車がひどく汚れたので洗車場に向かいましたが、多くの人が同じことをしたようです。そこは長蛇の列でした。しかし、待っただけのことはありました。車はピカピカ、長く待たせたおわびにと、代金は無料でした。
手放す
アウグスティヌスは自伝『告白』で、イエスを信じるまでの紆余(うよ)曲折を記しています。ある時、皇帝を褒めそやす演説のために宮殿に向かっていると、路上で物乞いが酔っ払って、冗談を言いながら大笑いしていました。自分は心にもないお世辞を言わなければならないのに、彼は大した努力もせず、ずる賢い仕事から得るうたかたの幸せを手にしていると思いました。それで成功のためにあくせくするのをやめました。しかし、情欲と性的不品行が、彼を捕えていました。罪と決別する決心無くしてイエスのもとには行けません。それで「わたしに貞潔と節制を与えてください、でも今すぐにではありません」と祈りました。
するべきか、しないべきか
子どもの時、第2次世界大戦で使われた戦車が家の近くの公園に展示されていました。立ち入り禁止の警告が数カ所にありましたが、無視してよじ登ってしまった友だちがいました。私たちはちゅうちょしましたが、結局、仲間に加わりました。しかし、ある男の子は禁止だから登らないと言いました。もう1人は、大人が近づいてくると飛び降りました。規則に従いたいという思いは、おもしろいことをしたいという誘惑に負けてしまったのです。
罪を取り除く
庭の水道の横に雑草が芽吹いていましたが、大したことはないと無視していました。まさか芝生を傷めるとは思わなかったのです。しかし、数週間後には小さな茂みとなって庭を占領し始めました。伸びた茎は通路をまたぎ、別の場所にも芽が出ました。大問題です。夫婦で根こそぎにし、除草剤をまきました。
悔い改めの報い
グレイディはちまたで「くず」と呼ばれ、車のナンバープレートにもそう記していました。そして中年の賭博師、詐欺師、不倫男にふさわしいあだ名だと自負していたのです。破産してお先真っ暗、神から遠く離れていました。しかしある晩、神の御霊にお前は罪人だと迫られたのです。彼は墓場まで持っていくつもりだった己の罪を告白し、イエスに赦しを乞いました。彼は妻に「俺は救われたと思うよ」と語りました。かつては40歳まで生きないだろうと思われていた人が、イエスを信じ、神に仕えて30年経ちました。ナンバープレートの装飾も「悔い改めよ」に変えました。
根本たる心
ロンドンで1854年、原因不明の死者が多数発生しました。人々は大気汚染のせいだと考えました。実際、テムズ川の汚水が放つ悪臭は、季節外れの熱波のために「大悪臭」となっていました。しかし、大気汚染ではなかったのです。ジョン・スノウ博士の調査で、汚水が発生源となって、コレラがまん延していると分かりました。
あなたに寄り添う神
脳腫瘍の手術で8歳のガブリエルの顔には目立つあざが残りました。怪物になった気分だという嘆きを聞いて、父のジョシュは一計を講じました。どれほど息子を愛しているかを示すために、自分の顔にあざを模したタトゥーを入れたのです。詩篇の作者ダビデによれば、神の愛は「父がその子をあわれむ」愛だと言います(13節)。彼は、神の愛を人になぞらえ、良い父が子々孫々を思いやるようだと語ります (17節)。天の父である神は、ご自分を畏れる人々を子をいつくしむように愛し、世話してくださいます。神は主の民の心に寄り添ってくださる情け深い父です。
楽園の神
ずいぶん前ですが、ジョニ・ミッチェルは「ウッドストック」という自作の歌で、人類が悪魔との「取引」という罠に落ちたと述べました。シンプルで平和な生き方を促して、「園」に帰ろうと歌いました。彼女は、目的と意味を切望する世代を代弁したのです。