心臓が大切
私たちの心臓は毎分、70回から75回拍動しています。心臓の重さは平均300グラムしかありませんが、健康な心臓は、毎日8,000リットルの血液を全長10万キロの血管に流しています。心臓が一日に生み出す動力は、トラックを30キロ走行させる動力に匹敵します。一生に換算すると、それは、地球と月の間を往復するに必要な動力と同じです。健康な心臓はすごい働きをします。逆に心臓の機能が不全になると、身体は死んでしまいます。
嵐の中のキリスト
レンブラントは27歳のときに、マルコの福音書4章の話に基づいてガリラヤ湖で嵐を静めるキリストの絵を描きました。荒れ狂う嵐の中で難破の危機にさらされた小さな舟が、光と影の見事な対比の中に描かれています。弟子たちは暴風と大波にうろたえていますが、イエスは平静です。この絵のおもしろいところは、舟に乗っている13番目の弟子が描かれていることです。美術評論家はレンブラント自身だろうと言います。
決して裏切らない
子どもの頃、私は近所の公園のシーソーで遊ぶのが好きでした。シーソーの板の両端にそれぞれ子どもがひとりずつ腰掛けて、上下に跳ねる遊びです。ときどき、下に降りている方の子がじっと動かないので、もうひとりが宙ぶらりんになり、降ろしてよ、とわめくことがあります。一番ひどいのは、相手が上がっているときにシーソーを降りて逃げるいたずらで、それをされたなら、ガタンと地べたに落とされて痛い思いをするのです。
雲間に見える全体像
無声映画「つばさ」は、第一次世界大戦時にアメリカ軍の戦闘機パイロットになったふたりの青年を描いた1927年製作の映画で、第一回アカデミー賞を受賞しました。この映画の製作中、撮影が数日間止まりました。製作会社の人たちは苛立って監督に理由を尋ねました。すると監督は、「青空だからです。空中戦を見せるには雲が必要です。雲が無ければ奥行が出ません」と答えました。その通りです。空中戦の背後に雲が無ければ、映画を見る人にはスケールの大きさが分かりません。
力を断たれる
人口密度の高いアメリカ北東部を2012年10月末、大型ハリケーンが襲いました。その進路に当たった町々では大規模な洪水が発生して、大きな被害が出ました。また、800万世帯以上が停電しました。この停電によって、食糧や燃料、水などが不足し、交通網が寸断されて大混乱になりました。うなるような風と打ち寄せる高波によって、建物は押しつぶされ、あたりは水びたしになり、大量の土砂が町に流入しました。メディアはこの出来事を「数百万世帯で電力断たれる」と報じました。
造り主は癒し主
数年前、私はスキーの事故で片脚の筋断裂という大怪我をしました。医師は大量の皮下出血が起こっていると告げました。怪我はなかなか治りませんでしたが、治癒を待っているその間、私は偉大な創造主に畏敬の念を深めていきました(コロ1:16参照)。
試練前、試練後
大きな試練に見舞われたあと、信仰者の人生の何が変わるのでしょう。侵入者から家族を守ろうとしたジャマイカ人男性が、誤って18歳の自分の娘を撃って殺してしまったという事件を知って考えました。
待つ訓練
待つのは、いやなものです。車の渋滞やスーパーのレジ、病院の待合室など…退屈したり、イライラしたりします。別次元の「待つ」もあります。手紙の返事を待つ、道楽にふける息子(娘)の帰宅を待つ、妻(夫)が変わってくれることを待つなどです。私たちは、願いがかなうときを待ち望みます。
満載喫水線
無謀な過積載が原因で船が沈没し、乗組員が亡くなるという海難事故が19世紀にはよくありました。この無責任な慣例を正すため、英国の政治家サミュエル・プリムソルは1875年に、すべての船の船体に線を引いて、その線によって積載貨物の限界を示すという法律を作りました。この線(満載喫水線)はプリムソルマークと呼ばれて、今日の船の船体にも引かれています。